天文はかせ幕下

すてきなお手紙をいただきました

先日、天文部あてに速達のお手紙が届いていました。

急ぎの用事?まったく心当たりがありません。封を切ると、子供の文字が書かれた小さな便箋が二枚はいっていました。「あ、あの子かあ!」

 

今年の夏合宿、ハイルザーム栗駒に出かけてきたことは記事にしていました。

初日の夜、ドブソニアンで部員たちと惑星を見ていた折、近くの暗闇から親子連れと思しき声が聞こえていました。余計なお世話かもと思いつつも声をかけて、一緒に観望したのでした。

小学4年生になると理科の授業で星空の勉強が始まるのですね。男の子は「星座早見盤をつかって星座を観察する」という夏休みの宿題のために、栗駒山に連れてきてもらったのだそうです。

ぼくらの望遠鏡で初めて土星をみたときに彼が発した声は、今でも耳元に残っています

「うわあー、わっかが見えるよお!」

まるで炭酸の小さな泡がパチパチ弾けるような、とっても可愛くて純粋な好奇心を思わせる声でした。あれほど新鮮な反応をもらった記憶はなくて、顧問もすっかり良い気分になったのでした。

 

便箋には銀色の星のシールがいっぱい貼られていて、土星や天の川に感動したこと。もっと宇宙のことを勉強したいと思ったこと。このブログの更新も楽しみにしていることなどがつづられていました。

返信先の住所は書かれていなかったので、ブログの記事にしてお返事します。Ⅰ君、お手紙ありがとう!またどこかでお会いしましょうね。

 

いやあ、普段は眼視用の望遠鏡持ち出さないですからね。こういう時のために、これからも撮影の隣に手ごろな経緯台を置いておくとよいなと思いました。