天文はかせ幕下

画像処理覚書

8月、網状星雲

学校は夏休みに入って、ひっそりとしております。そんな週末、県北部のやくらいガーデンの駐車場へ撮影に行ってきました。 最近、撮影の定番となっている蔵王はペルセ群の観望目的の方々で混み合う可能性があったのと、直前のSCWで雲がかかる予報がでていた…

Nikkor 300mm レンズの色収差のこと

前口上 28年前、平成2年。天文部が購入したNikkor 300mm F2.8については、これまで何度か紹介してきました。当時の高級レンズも、最近のデジカメで天体撮影に使用するにあたっては、どうしても強い色収差が目立ってしまいます。それは、写野の中心から放…

過去画像の再処理してます・・

先日、DeepSkyStackerでスタックする前にraw現像を施したほうが、色が引き出せやすいという記事 raw現像を取り入れた画像処理の流れ - 天文はかせ序二段(仮) を載せまして、当ブログとしては、あれだけブックマークがついたのは初めてのことでした*1。7月…

raw現像を取り入れた画像処理の流れ

新しい画像処理フロー 多少なりに考えるところがありまして、天体写真の画像処理のフローを以下のように変更しました。 (入力:デジカメのraw画像のライトフレーム)--> RStacker(フリーソフト)でそれぞれをダーク・フラット処理--> (出力:raw画像) (1…

イクラ状の星への対策

Nikkor 300mm F2.8 EDと光害カットフィルター(Astronomik CLS CCD)で撮影すると、星像が「イクラ状に」なる 写真1 は、古いEDレンズの軸上色収差が原因と、「天文リフレクションズ」というサイトを運営されている山口さんからTwitterで助言をいただきまし…

Nikkor 300mm F2.8 ED と M16わし星雲

先日の13日は梅雨の晴れ間に恵まれました。平日でしたし、学生たちは 「レポートの提出があるので」 といふので、今回はコモンひとりで撮影に出かけて来ました。 この時期、日没後に東から昇ってくるいて座周辺の星雲を撮影しようと思いまして、東の空が暗…

木星(イカサマカラー)

先日にZWOのCMOSカメラで撮影した木星。我々のレベルとしてはそこそこの解像度で撮影できて「よかったなー」と思ってはいる一方、モノクロ画像の味気なさには少しがっくりしています。 このカメラを買うとき、顧問は部員たちに「部費を全部叩いてCMOSカメラ…