天文部の学生たちはテスト週間でお勉強をしており、活動自粛状態です。教員のわたくしは、「こいつで、くたばりやがれ!」などと叫びながら(?)試験問題をサクッと作成し、土曜の夜に蔵王に行ってきました。ご近所の高専OB、Hさんを誘いました。
月没は0時頃。予想通りに晴れはしたものの、透明度の低い夜でした。賽の磧には4〜5組ほどの天文ファンが集まっていて、最近よくご一緒しているYさんもすでに準備されていました。こんなにたくさんの人たちが集まっている場所で撮影するのは、初めてです。夏の蔵王は仙台の天体撮影のメッカなんですね。
垂直に立ち上がる天の川と火星
Hさんが撮影された天の川の写真を紹介します。地平ギリギリまで天の川が良く写っていて、射手座の南斗六星も霞の中にはっきり見えています。蔵王の南西方向の暗さが素晴らしいことがよくわかりました。左側にひときわ明るく写っているのが火星です。
7月21日 25時27分ころ
Camera: Nikon D810(ノーマル)
Lens: AF-S Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5G ED (18mm F3.5)
露光:70sec, ISO3600, 1flame
Vixen ポラリエによる追尾。Photoshopでレタッチ
このレンズですが、中央部はかなりシャープです。周辺部はすこし星が三角形になりますが、広角レンズなのでほとんどわからないです。
北アメリカ星雲(NGC7000)
わたくしは、Nikonの古いサンニッパレンズで天頂付近の北アメリカ星雲を撮影しましたよ。当日は風が強くて、ガイドも暴れっぱなし。透明度が悪くて、画像処理が辛かったです。なんとかモノにできました。
date: 21 July, 2018 NGC7000(北アメリカ星雲)
Location: 蔵王、賽の磧
Camera: Canon EOS 60Da
Lens: Nikkor 300mm F2.8 ED (F4)
Exposure: ISO1600, 300sec x 15flames
Mount: Takahashi NJP, PHD2 guide
青ハロのきついこのレンズ、前回は光害カットフィルターを適用して、ハロは抑えられたものの、かわりに緑と赤のイクラ状態の星が出現して、撃沈しました。今回はL42シャープカットフィルターを使っています。その詳細については次回のエントリで報告いたします。