「僕たち〇態は,何のために天体写真を撮っているのか?」
という問いについて,SNSの「イイネ」や天文雑誌の入選が単純に切り離せない昨今です.
そこで先日のM&Mさんのエントリ
や,天リフの山口さんがピックアップされたよっちゃん氏のコメント
は,紛れもなく真実を穿っていると思います.大きな楽しみと満足感を与えてくれる他者の評価は,一過性のものです.僕らはそれを切り離して,自身の目標や満足,あるいは思い入れや思い出作りのために写真を撮るべきです.
それが趣味に疲れず,長く続けていくコツです.
それを認めたうえでこのエントリでは,顧問が感じているアマチュア天体写真のもう一つの要素について述べたいと思います.
SNSは「小さな学会」
典型的な〇〇学会は,研究者同士がコミュニケーションする場(研究会)と,正式な成果を発表する論文誌から成っています.そして顧問は,最近のアマチュア天体写真家にとって,SNSは「小さな学会」であるよなあ,と感じています.
TwitterやFacebookは,研究会に対応しています*1.ぼくらはそこで,日々工夫している天体写真の撮影法や画像処理法について情報交換しています.すると,星ナビや天文ガイドが論文誌ということになりそうですが,最近は各自の書いているブログが,天文リフレクションズの山口氏がピックアップしてくれることによって集約され,論文雑誌としての役割を果たすようになっています.
研究は「巨人の肩の上に立つ」と言われるように,必ず誰かの成果の存在が前提になります.ただ一人で,まったく誰とも関係なく研究をするというのは,おそらくあり得ません.実際ここ数年,SNS上でのコミュニケーションによって得られた成果が,私の周りでも実にしばしば散見されます
つまり何が言いたいかと申しますと,冒頭の問い「何のために天体写真を撮っているのか?」の答えが,よっちゃん氏の述べたように
「自身が納得する写真をとること」
であるとすれば,それを達成するためのノウハウを開発するにあたって,SNS上の「小さな学会」が極めて重要であるがゆえに,結局顧問は天体写真とSNSを切り離して考えることがどうしてもできないということです.さうして,
落選スレバ涙ヲ流シ
「イイネ」ガナケレバオロオロアルキ
ミンナニ「彩度強いよね」トイワレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウ写真家に
ワタシハナリタイ
わけが無いのですが,ともかくSNSにどっぷり浸かって写真を撮っています.気にするなと言われても気になってしまう他人の評価,イイネ.いったいどうすれば解脱できるのでしょうか?