天文はかせ幕下

ハト星雲の周辺、改めオウム星雲の周辺

※parrot=ハトだと思い込んでいてハト星雲とか書いてましたが。正しい訳はオウム星雲でした。指摘を受けて修正。はずかしい!

昨年末、チリに設置したVixen R200SSは、使用していると光軸がだんだんズレていくトラブルに悩まされていました。そんな中、だましだましで表題のハト星雲付近を撮影していました。

ハト星雲オウム星雲(Parrot nebula)という呼び名は、日本ではあまり耳にしません。カモメ星雲(IC2177)の翼の一部で、下の写真の白枠を切り取った構図です。

撮影したのは、この白枠の領域です。

NGC2327 Parrot Nebula

NGC2327 Parrot Nebula
date:2022 12-25,29,30
Location: El sauce, Chile
Optics: Vixen R200ss with Astrodon LRGB, Ha filter
Camera: ZWO ASI294MM-pro
Exposure L:120s x 90 (gain120) R:120s x 30 (gain120) G:120s x 30 (gain120) B:120s x 30 (gain120) Ha:240s x 45 (gain200) O3:240s x 62 (gain200)
total:780min
Processing: Pixinsight, Photoshop

 

この領域は拡大してみると、いろいろと面白い構造があります

右の、H2領域にはみ出したような暗黒帯が「ハト星雲」。面白いと思ったのは、もう一つ白丸で囲ったZ Cains Majorisという赤い星です。なにか白いジェットのようなものが星から噴き出しているように見えます。Wikipediaで調べてみますと。この星が形成されたときに周囲を覆っていたガスの名残だとか。3000mmくらいの長焦点で狙ってみたくなります。

 

ところで先日、グラスノスチ君が寝ていたら、夢の中に丹羽さんが登場し

「やっぱり画像のポテンシャル最大限に引き出すんじゃダメ。余力を残さないとノイズもでるし汚くなる。モノクロとOSC画像合成するときもお互いにギンギンにストレッチしちゃうとケンカして結果が汚い。尾崎紀世彦がデュエットするときに相手の声量にあわせることが必要」

と言って、松田聖子のグラビア写真を大量にDMで送りつけてきたのだそうです。

この夢はフロイト流に解釈すると、尾崎紀世彦がL画像、松田聖子がRGB画像に対応していて、二人がデュエットするときにLにRGBを合わせるのではなくて、RGBにLを合わせろとかなんとか云々・・・

それで、顧問は、

「さすが丹羽さん、良いこと言っているなあ」

と思って今回の画像処理はとにかく控えめにすることを心掛けました。4時間露光したナローバンドのO3データも、うっすらと添加しただけで済ませています。

 

参考(尾崎紀世彦


www.youtube.com