天文はかせ幕下

倦怠期? M81,M82

先日に記事を載せた茨城県での星沼合宿では、ZTF彗星が昇ってくるまでの待ち時間にM81とM82のあたりを撮影しました。こやまダムは特に北方向が暗いので、この対象を撮るには好都合です

M81,M82 and NGC3077

Date:2023-01-28
Location: koyama-dam, ibaraki
Optics: RASA11", no filter
Camera: ASI2600mc-pro
Exposure: 180s x 100frames, gain 100

月が明るい時間から撮影を始めて、RASAでたっぷり6時間の露光をしました。ですが、分子雲の強調はそこそこに抑えて、そのかわり銀河本体の色を出すことを意識して処理しました。Heuibフィルターつけて、もうちょっとH2領域を強調しても良かったかも。

 

話が変わります:

今までは遠征のたびに、撮影結果にワクワクしていました。撤収が終わった帰りから、結果が待ちきれない気持ちで、ノーパソのハードディスクが壊れたらどうしようとか心配したり、その気分が画像処理に気合いを加えていました。

ところが今回のM81,82ではそういう気持ちが薄かったです、撮影後も

「だいたいこんなくらいの結果になるだろうな」

というのがだいたい見えていました。

この領域を撮影するのも何回目だったか忘れてしまったくらいですし、前回の撮影から撮影機材の大きな進歩もありません。”My new gear...”が撮影の大きなモチベーションになることは確かですけど、それを際限なく続けることも無理があります。

顧問の天体写真撮影も、中年期に入ってきたのでしょうか。

加えて、遠征撮影の数時間の露光結果は、チリで得られる長時間露光の結果には遠く及ばないことも、モチベーションに影響を及ぼしている気がしてきます。その辺は切り分けて考えたほうが良いかもしれませんねえ