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「来月の皆既月食の前に,現場でzoomのテストしておきたいですよね」
って話があって,10月20日(木)の夜に私は神割崎にいました.天リフの山口編集長,そーなのかーさんと中継の問題点の洗い出しを行いました.
11.8皆既月食×天王星食 ライブ観望会。18:20〜18:40のコーナー企画では「月食マシュマロ投げ」と題して東北大学理学部の 遠藤才織さん@tohoku_22ms02
— 天リフ編集部 (@tenmonReflexion) 2022年10月28日
と天文愛好家グループ「星沼会」によるQA形式の月食解説も!なお画像はダミー、「神割崎」に行っても遠藤さんはいません^^;https://t.co/ml3KJOYMKA pic.twitter.com/zo84Wvv9mM
当日は,月食とリポーターの遠藤さんを美しく配信できるよう頑張りますので,よろしくお願いいたします.
本題
我々がzoomのテストだけで帰るわけはなく,その後は露光をします.
今にして思うと,当日の顧問は,なんだか気持ちが浮ついていました.撮影への注意が不十分な状態で,なんとなくフラッっと遠征に来た感じ.なぜならば,数日前にチリのリモート撮影が本格スタートしていたからです.手始めにちょうこくしつ座の渦巻銀河NGC253を撮影していて,そのすさまじい破壊力に若干頭をやられていました.
それでまず,極軸合わせをしないまま撮影を開始していました(!).PHD2のキャリブが異常な振る舞いで,その後のガイドの修正信号が暴れまくっているのを見た段階でようやく
「あ,極軸合わせてなかったわ」
って,そーなのかー氏と笑い合ったのでした.驚くべき失敗です
ちなみに余談ですが,神割崎の主であるそーなのかー氏の場合,北極星が見えない時間帯でも「この辺かな?」って赤道儀を置いた時点で,すでに極軸が出ているそうです.意味がわかりません
で撮影したのはM31です.久しぶりにε-200を引っ張り出し,ASI2600mc-proと組み合わせで撮影しました.それで撮影の中盤に発覚したのが,無念の片ボケです.
撮影結果が片ボケなのに気づいて、失意のカレーメシ
— だいこもん (@pochomskii) 2022年10月20日
現場ではもはやどうしようもありませんね.どうも,2600mcでの撮影では,スケアリングエラーが出やすいような気がしています.後日調整を行いましたので,その結果は次回にまとめます.画像処理で修正を頑張りまして,結果は以下の通りです
Date: 2022-10-20 22:24~26:49
Location: kamiwari-saki, Miyagi
Optics: Takahashi ε200, ASI2600mc-pro, HeuibII filter
Exposure: 180s x 70f, gain100
Mount: iOptron CEM70G
Preprocessing: Pixinsight, Photoshop
M31は,日の丸構図にしないほうが迫力がでていいかも.できればM33もはみ出る焦点距離で撮りたいものです.全体的に赤っぽいのはPCCを参考にしつつ,最近の顧問の好みです.
こちらはサムネ用のツーショット.