天文はかせ幕下

2022年10月下旬,チリのリモート撮影スタート!

チリに送る機材が,そーなのかーさんの手元に揃ったのが8月の上旬でした.いくつかの機材チェックを経て,Obstechへの1年目の支払いを済ませ,機材を航空便で発送したのが9月26日.到着した機材は,現地のエドアルドさんの手で素早く設置され,10月16日にはファーストライトを迎えたのでした.

この動画は無編集のダラダラなので,見ていただかなくても結構です.

 

ここで顧問が強調したいことが二つありまして:

 

一つ目は現地でサポートを担当してくれているエドアルドさんの仕事の丁寧さです.到着時のR200SSは光軸がずれていて星像がダメダメだったんですが

「水曜日(19日)に観測所に行くから,調整しておくよ」

との約束通りきっちり調整してくれて,その後の星像は完璧でした.また南天での極軸合わせは簡単ではないみたいで,これも少しずれていました.それもすぐに調整してくれました.その様子をリモートデスクトップ越しにみていたところ,ポールマスターで合わせた後にPHD2のドリフトアラインをつかって確認するなど,非常に丁寧な仕事で感銘を受けました.南米の方々の気質って,大雑把&テキトーという勝手な先入観は実はあったのですけど,そんなことは全く間違いなのでした.

 

二つ目は,そーなのかーさんの尽力です.海外への機材の発送,複雑な海外送金や関税支払いの手続き,リモートデスクトップの設定や,あるいはVPN接続というのをつかって,リモートでパソコンの電源をon/offする方法など,ほとんど彼がやってくれました.モノグサな顧問ではまず無理で,その仕事の冷静さと正確さには目を見張るものがありました.いやほんと,彼と神割崎で邂逅したのは,顧問の大きな手柄です(笑).

 

もちろん,完璧な形でフォーカサーが取り付けられたピカピカのR200ssを提供してくれたAramisさん,今回の機会を日本に広めている丹羽さんにも感謝感激あめあられです.

 

こちらが望遠鏡の様子.ケーブルの取り回しもすごくきれいです.ちなみに星沼会のステッカーを用意したのが,顧問の唯一積極的な貢献です.

 

撮像は,まだ現地のパソコンの動作が若干不安定で,たまに落ちたりすることがありますが,少しづつ問題を取り除いて改善しつつあります.

今現在,NGC253とsh2-308を撮影中です.これらの結果は近日公開できると思いますので,乞うご期待です.