はじめに
もうすでに先月のこと、6月24日の夜は蔵王に雲抜けの気配。
今夜雲抜け狙ってみるかな
— だいこもん (@pochomskii) 2023年6月24日
などと周囲にサインを送りつつ、撮影に出かけてきました。
@kaerupapa さんや東北大天文部の皆さん、@Nasu88S さん、そして新潟からは@HOSOTCH さんもはるばる来てくれて、ご一緒しました。
M16の赤外撮影に挑戦
今回は久しぶりにRASA11を持ち出しM16を狙いました。M16は中心部の濃い水素ガスの中で盛んに星が形成されている領域です。その場所を、λ=720nm以下の光をカットするサイトロンのIR720フィルターを挟んで撮影しました。λ=656nmの水素のHα光をカットして撮影することで、通常の撮影では水素の光に埋もれて見えない星がたくさん映るのではないか?と予想しました。
ところが予想に反した強風で全くガイドができず、撮影早々からあきらめムードです。それでも、星の形とか全無視して無理やりにスタックした結果がコチラです。
うーん、なんか地味な結果になりました。めげずに過去の撮影結果からカラー情報を拝借してIR-RGB合成し、2年前に撮影していた通常のRGB画像と比較してみます:
なんか、画像が汚くなっただけで、とくに代り映えしません。しかし、よーく見てみるとRGB画像では見えない星が、IR-RGBには写っていることが分かりました
GIFアニメで見てみましょう
お判りいただけますでしょうか? IR画像ではいくつか星が増えていて、特に画面中央下あたりの星が顕著です。
まるで新星のようですがそうではなく、ミラ型の変光星だろうとのことです。変更周期が100~1000日くらいで、2年前の撮影では特に暗く写っていなかったのかもしれません。これらの変光星は赤色巨星で温度が低いため、IRフィルターで写りやすかったのでしょう。
撮影結果は作品に仕上げる気分にならない程度でしたが、面白い星も写りましたので、今回はヨシとします。
付記:今回の雲抜けについて
蔵王の典型的な雲抜けは、宮城県に東風が入るときに起こります。この日の風向きは反対で、山頂から山形県側は霧の中。宮城県側も賽の河原駐車場あたりは雲の中で、駒草平から大黒天にかけての範囲だけ、星空だったようです。予想からはだいぶん外れていて、結果オーライというところ。