天文はかせ幕下

自宅で馬頭星雲

ドラモリドラモリ、ドラッグストアモーリー。ドラモリドラモリ、ドラッグストアモーリー。って頭の中で、かかる薬局店のテーマソングが繰り返し鳴りやないのは、そこに自分が出入りし、プロテインなどを買っているのが悪い。1年ほど前、近所の商業用地に建設されたドラッグストアモーリーは、強烈な照明をまき散らし深夜の0時まで営業しており、そこから直線300mほどの距離にある自宅のSQMは確実に悪化したのである。あはあは。

 

12月の上旬の週末は、2夜連続で晴れるようでした。次回の遠征に備えて、2台のMamiya AposekorにASI2600MMとASI2600MCをそれぞれ取り付ける撮影システムのテストをする必要があるでしょうってことで、久々のベランダ撮影を行いました。

単なるテストのつもりが、ついつい欲がでて二晩でトータル12時間の露光をしてしまいました。運用上の問題は、微動雲台にのせているほうのカメラでガイドエラーが多発していたことくらい。以前6Dで撮影していた時は全く問題なかったので、ネジの締め付けが甘かったのか、それとも6DとASI2600ではガイドのシビアさが結構異なるのか?

撮影結果はコチラ

Around Horsehead Nebula

Date: 2023-12-09,10(2 nights)
Optics: Mamiya Apo sekor 250mm F4.5
Mount: iOptron CEM70G
Camera: ASI2600MC & 2600MM
Exposure: 3min x 120frames (2600MM), 3min x 123frames (2600MC)
Total exposure: 12.15h

自宅撮影での作品の中では、過去イチの結果になったと思います。モノクロカメラのパフォーマンスの高さを強く感じました。導入してよかったです。

画像処理については、分子雲の強調と透明感(色の鮮やかさ)がトレードオフにあることを最近感じていて、控えめのストレッチを心掛けました。自宅撮影のデータでは元々強い強調はできないってものありますが、分子雲の「炙り出し」にすこし倦怠を感じてもいます。

 

今回の馬頭星雲は予想以上の出来で、以前のエントリでも触れた将来の庭撮影システム構築へのモチベーションも上がりました。

ちなみに、Lighit Pollusion Mapによると自宅はSQM=20程度。おそらくこの値は深夜0時以降のもので、近所のドラッグストアモーリーなどが営業している21時ころだとせいぜいSQM=19前後だと思われます。また、最も空が暗い南西の方向には電柱がうねっていて、オリオン座付近だと子午線反転後1時間で電線が被ってきてこんな画像になっちゃいます。

2階ベランダでこれですから、庭での撮影ではもっと撮影時間が短くなります。このあたりの問題、上手く整理して最適な撮影方法を考える必要があります