天文はかせ幕下

カシオペヤ座の新星(V1405 Cas)

5月10日から11日にかけての夜。薄命直前にカシオペヤ座の周辺を撮影してました。一部で話題になっていたバブル星雲近くの新星が狙いです。

V1405 Cas ( a nova visible to the eye)

Date: 2021-05-09 16:41 (UT)
Camera: ASI2600MC
Optics: Zeiss Apo-sonner 135mm F2(@ F2.5)
Exposure: 180sec. x 7flames(gain 0)

 

新星の周りが賑やかということもあって、鑑賞写真目的で撮影しました。星の中心はわずかに飽和してしまっていてゲンミツな測光はできませんが、周辺の似た明るさの星との比較をすれば、大雑把な見積もりが可能です。やってみました。

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周辺に写っている、明るさの近い星は

  • 4Cas(mag=4.95)
  • HIP115218(mag=6.3)
  • HIP115395(mag=5.5)

といったところ。PixinsightのDynamicPSFで星のプロファイルをガウス関数でフィットし、FWHMを比較してみますと、4Casよりは小さく、mag=6.3のHIP115218よりは大きく、mag=5.5のHIP115395とほぼ同じでした。

というわけで撮影時のV1405 Casはmag=5.5±0.5といったところでしょうか。

いまは徐々に暗くなっているそうです。不思議なものです