先日火曜日の午後、2年生の天文部員T君が訪ねてきました。なんでも屋上にあるMeadeのシュミカセで超新星を撮影できないかとのこと。
超新星は、7月14日にNGC7331銀河に発見されたSN2025rbsです。あの望遠鏡は追尾機能の調子がかなり悪いので、どうせならMT200を持ち出して、近くの撮影地に一緒に行くことにしました。サッと1時間くらい露光して日付の変わるころに帰ってくる予定です。
それで、先月末に観望会をやったばかりの吉田浜の駐車場にまたやってきました。
奥が、NGC7331を撮影中のMT-200、手前はM33あたりを観望中のT君。
SN2025rbsはNGC7331銀河の中心核近くにかなり明るく光っていました。
超新星捉えました。この銀河(ngc7331 )撮るのも実は初めて pic.twitter.com/0eL3OSZaoY
— だいこもん (@pochomskii) 2025年7月29日
撮影した画像を見ると、超新星は少し青みがかかって写っているようでした。発生の位置は、11年前にM106に発生したSN2014bcに似ています
この時の教訓を活かし、銀河に埋もれてしまわないように60秒の短め露光で60枚ほど撮影しました。現在T君が画像処理中です。ちかくここに記事を書いてくれることでしょう。
撤収の前に、MT200からカメラを外して、眼視にも挑戦しました。12.5mmのアイピースを付けると、銀河中心の光芒がわずかにダブって見えていて、超新星の存在がかろうじて確認できました。
ともかくも、宇宙のはるか彼方で起こった爆発で4000万年前に放出された光子を、無事カメラセンサーと自分の錐体細胞に収めることが出来ました。満足して帰宅したのでした。