天文はかせ幕下

仙台高専天文部の顧問が、日々の天文活動や天文情報を綴っています。

超新星SN2025rbsの撮影

お久しぶりです。天文部2年のT(仮称)です。

記事にするのがかなり遅くなってしまいましたが、先月、吉田浜へ連れて行ってもらいNGC7331に現れた超新星 SN2025rbs を撮影しました。

超新星の撮影

当日はMT-200で撮影しました。自身初の反射望遠鏡を使っての撮影だったので少し緊張しましたが、先生のお陰でセッティングはスムーズに終える事ができました。

いかにも剛性感のある三脚の上に佇む赤道儀と大きな望遠鏡。迫力があってとてもかっこいいですね〜

撮影結果

その後は1時間程露光して撮影を終えました。

撮影したものを画像処理をした結果がこちらです。

望遠鏡 タカハシ MT-200
カメラ Canon eos 6D
赤道儀 iOptron CEM70G
総露光時間 52分

NGC7331の左下辺りにあるのは、ステファンの五つ子というコンパクト銀河群です。鮮やかで複雑な構造をしていて綺麗ですね。

そして、やはり長焦点ですと銀河が大きく写って素晴らしいです。今まで300mm程でしか撮った事が無かったので、とても魅力的に感じます。

超新星がより目立つよう、控えめに画像処理をしたバージョンも用意してみました。

超新星、核より明るいような?

こちらがストレッチ前のNGC7331銀河中心部を拡大したものです。やっぱり核より明るいように見えますね。(※2025/07/29時点)

双眼鏡で観望

撮影中は先生の18×80双眼鏡をお借りしてM31、M33、NGC7293、網状星雲などを観望していました。特にM33は記憶に残っており、青くボヤ〜っと広がっている様子がとても綺麗でした。

NGC7293も淡いながら逸らし目で確認する事ができました。

そして網状星雲が意外にも良く見えて驚きました。視野が広い方が見やすいのかもしれません。

スマホ(iPhone14)でナイトモード(30秒)で撮影した北東方向の夜空。かなり暗く、M31が肉眼で見られました。スマホの写真にはM33も写っていますね。

スマホ(iPhone14)でナイトモード(30秒)で撮影した夏の大三角付近の天の川。はくちょう座のちょうど網状星雲があるであろう所に流れ星らしきものも写っていますね。

それではまた。