前回のデュアルナローフィルターの記事での蔵王遠征、初めての試みだっただけでなく、月のある夜の撮影も自分にとっては新鮮でした。ですので簡単に遠征の記録をしたためておこうと思うわけです
撮影日はお盆の終盤、8月15日の夜でした。当夜は22時ころに月齢22の月が昇ってきて、暗夜は2時間ほどしかありません。通常だったらそんな夜はさっさとビール飲んでくつろいでいます。今回はL-eXtremeを使うので大丈夫、ってことでエイヤと出かけてきました。
15時には自宅をでて、ゆっくりと西へ。
蔵王のふもとにある遠刈田温泉ではお盆のお祭りが開催されていました。
「遠刈田は近がった」
などという誰でも思いつくようなダジャレが書かれた横断幕を横目に、「神の湯」でいったん汗を流します。ここから蔵王の山頂までは、車で20分ほどです。
標高1500m、刈田リフトの駐車場に到着時の空はこんな様子。このあと、山形側から吹いてくる風を避けるために、宮城県側の斜面にある大黒天駐車場へ移動しました。そちらは雲がすこし多めでしたが、月が昇ってくるにつれて風も止み、やがて晴天となりました。
そんなわけで撮影を開始します。
RASA11"にモノクロの2600MMとL−extremeフィルター取り付けての撮影を試してます。3分で結構写ります。
— だいこもん (@pochomskii) 2025年8月15日
先ほど月が昇ってきたので、その影響をどのくらい受けるかも注目したい pic.twitter.com/XdOP5Vq70a
撮って出しの様子からして、結果が期待できそうでした。やがて月が昇ってきましたが、星雲のコントラストはそれほど変わらず、ナローバンドの効果を感じます。
月の出1時間後の月(画像左側)と撮影場所(中央の黄色い四角)の位置関係です。月から遠い西側の空では、明け方まで天の川が見えていました。撮影場所が月からこれくらい離れていれば、何とかなるのだなと学びました。
あと、月夜の撮影って、少し明るい分安心感もあって気持ちが良いです。
明け方前には、少し下のほうで機材テストなどされていた蛙教教祖5.0さんが様子を見に来てくれて、そのまま明け方までおしゃべりしつつ過ごしました。
こちらは、16日の未明に、仙台市街の方向に昇ってきた木星と金星です。
それではまた。