天文はかせ幕下

仙台高専天文部の顧問が、日々の天文活動や天文情報を綴っています。

ケフェウス座のLDNやLBNカタログの星雲たち

先日の浄土平遠征で撮影していたメインの対象を仕上げました。

Faint nebulae in Cepheus

Date:2025-09-27
Location: Jododaira, Fukushima
Optics: Sharpstar15028HNT, 420mm F2.8
Camera: ASI2600MM/MC
Exposure: 180s x 63f(Mono), 180s x 60f(color), gain100
Processing: PixInsight, Photoshop

ここはケフェウス座の南部あたり。以前、EOS6Dに135mmレンズで撮影していた星野写真を眺めて目を付けていました。下の画像に黄色い四角で示した領域で、画角はf=420mmにAPS-Cセンサー相当です。

作品では、横構図にしました。改めて枠内にAnnotationを書き加えてみると、LBNやLDNナンバーの星雲がたくさん分布しています。

構図を決めた時の期待通り、画像処理を行うと、赤、マゼンダ、紫、青と様々な色彩の星雲がうかびあがってきました。

この領域、どうしてこんなにいろいろな色(つまり様々なガス)が分布しているのでしょうか。不思議なものです