元旦の撮影以来、もう50日ちかく遠征先で撮影できていません。悲しいことです。
さて、ひと月ほど前に結果が発表された天文リフレクションズの「みん100プロジェクト」(註:ブログやSNSで繋がっているみんなで協力して同じ対象を撮影し、総露光100時間を目指してみたらどうなるか?というプロジェクト)。本天文部も焦点距離400mmコースのNGC1333&IC348の撮影に寄与すべく、元旦にFC76で撮影しました。じっさいには構図失敗して、あまりお役に立てなかったんですが、その結果は以下でご覧になれます。
NGC1333&IC348の撮影には、全部で7名の愛好家の方々が参加され、総露光時間は27時間。全てを加算平均した結果はこんな感じでした、
十分に素晴らしい結果です。ですがこの画像は、単純に加算しただけですので、それぞれ数時間の露光で得られた元画像からノイズやエラーが平均化されただけです。つまりさらに強調がかけられるポテンシャルが十分にある筈です。
全画像をレイヤー化した*.psdファイルは、上記のサイトからダウンロードできるようになっており、CC BY-SA*1が宣言されてます。ですので、ちょっと遊んで見ました。
ストレッチには、最新の流行手法をふんだんに取り入れました。だいたい以下のような流れです。
- PixinsightのArcsinhStretchで軽く強調
- 1.に対してStarnet++を施して「星消し画像」と「星だけ画像」を取得する
- 「星消し画像」にPixinsightのHDRMultiScaleTransformをかけて、構造を強調
- PSで「星だけ画像」に明るさの最小値と彩度強調をかけて、星像を調整
- 3.に4.を重ねる。
- トーンカーブで、「でてこいやぁ!」とさらに強調。
- 最後に体験版のTopazDenoiseで、仕上げ
そして得られた結果がこちら:(自信を持って)ででん!!!
いやー。自分の撮影した写真じゃないので好き放題言いますが、これ凄いですよね。ASTROBINの"Image of the day" を探しても、なかなかこのレベルのは見つかりませんでした。
処理した感じでは、もっと強調できそうです。腕に覚えのある方、試して見てはいかがでしょうか?