天文はかせ幕下

RASAと294MCの組み合わせ、ようやく成功!

われわれ天文部の新兵器として、CelestronのRASA 11"と、ZWOのASI294MCを導入したのは昨年の5月頃でした。電子観望に加えて、一般撮影にも使えるようにとの目的で選んだこの組み合わせ、これまで6回の撮影を重ねてきましたが、そのいづれもが何かしらの形での失敗作でした。

失敗の歴史

を振り返ります:

(1)8月25日、NGC6888

Crescent Nebula

ファーストライト。Lフィルターを入れていなかったため、色がちゃんと出ていません。

(2)10月27日、M31

M31_2

これは4枚モザイクの力作でしたが、まだLフィルターの必要性に気づいておらず、色が乏しいです。また、294MCのセンサーキャップの光漏れでダーク撮影に失敗したりして、苦しんでいました。294MC被害者の会の常任理事に就任。

(3)11月22日、M33

M33 Triangulum Galaxy

ようやくLフィルターの必要性にも気づき、さらにHeuib IIを導入。「これは成功した!」と思ったものの、じつは片ボケで左側の星が肥大してます。それに気づくのは2ヶ月後であった。。。

(4)M81&82、1月1日

M81, 82 and NGC3077

星像の改善のために、スパイダーマスクを装着。おかげで右側の星の十字がダブりから片ボケに気づく。よくみたら11月のM33も同じく片ボケだったとorz。画像処理もやっつけです。ぴんとが合ってれば傑作だったんだけど(?)。

ようやくエラーなし

じゃじゃ馬のRASA 11"と冷却CMOSカメラの組み合わせ、どうも時間がかかりすぎたように思ってますが、ようやくエラーのない画像が撮れました。結果をででん!

M95,M96 and M105

M94,M95 and M105

Date: 2020-02-20
Location: Miyagi, Japan
Camera: ASI294MC-pro,
Mount: Takahashi NJP, MGEN guide
Optics:RASA11", HeuibIIフィルター
Exposure:240sec x 37flames(gain200) + 60sec x10flames(gain120)
processing: Pixinsight, Photoshop

20日の夜は、空の状態も今シーズン最高レベル。淡い腕の模様もよく出てくれました。Twitterにアップした画像から、すこし修正しております。