天文はかせ幕下

梅雨明け最高のシーイングで木星と土星を撮影

正月は必ずやってくるけれど、梅雨明けが必ず来るは限りません。特に東北地方では、梅雨がそのまま秋雨に移行する最悪の夏があったりします。

というわけですので、「明けましておめでとうございます!」

このセリフは梅雨明けにこそふさわしい。本当に目出たいと、心の底から思っているからです。

 

梅雨明け早々に列島は高気圧に覆われて猛暑。高度7000m付近のジェット気流も北海道のはるか北を蛇行しています。ツイッターには数日前から、すさまじい惑星の画像がアップされていました。好シーイングを期待して、めったにやらない惑星撮影に挑戦しました。

まずは木星

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7/19 0:13(JST) Meade LX200-30 + Kasai 2x Barlow, ASI294MC+L-filter,ROI=800*600, gain285, exposure=0.008s, 85% of 3000flames is stacked.

 

続いて土星

f:id:snct-astro:20210720221359p:plain

7/19 0:13(JST) Meade LX200-30 + Kasai 2x Barlow, ASI294MC+L-filter,ROI=800*600, gain285, exposure=0.02s, 75% of 3000flames is stacked.

 

惑星撮影は改善のための工夫をあまりしていないこともあり、それ以前に経験不足で全般的にまだまだです。でもどちらも自己ベストなのは確かです。やったぜ!!

 

またこの夜、撮影よりも眼視で観望した惑星の姿があまりにも感動的でした。30cmのLX-200に7mmのアイピースをつけて、あれほどまでにピントのピークが明瞭だったことは今までに経験がありませんでした。土星木星も、ほとんど揺らがずにビタッと止まって見えて、天球のガラス面に描かれた絵なのではないかと疑うほどでした。

でも本音を言うと、このシーイングなら、惑星よりもで銀河の長焦点撮影をしたかったですなー。

 

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サムネ用