2025-01-01から1年間の記事一覧
事の起こり 「赤道儀を貸してくれませんか?」 4月に入ってきた新入部員の一人、TS君からそう頼まれました。なんでも、自分の望遠鏡とカメラで銀河を撮影してみたいとのこと。顧問は彼の申し出に正直驚きました。最近の天文部員の多くは眼視観望派で、積極的…
2月の中頃から3月の初めにかけて、チリのリモート望遠鏡でNGC3521銀河を撮影しました。露光時間はHαとLRGBがそれぞれ30hづつ合計60時間、これまでで最も長い露光になりました。まずは結果をご覧ください date:2025-02-23,27,28,03-03,07(5 nights) locatio…
これまでの経緯 前回の反省点と今回の方法 検証方法 結果と考察 動画の比較 スタック後の静止画の比較 終わりに これまでの経緯 (悪シーイング&短時間露光)の状況では、8cm程度の小口径の光学系のほうが、大口径よりも分解する――。この意外な逆転現象…
50分程度と言うと、昨今では短時間露光の部類と言って良いかもしれません。3月に宇多川湖で撮影したオリオン座の右腕から双子座の左足あたりにかけての星野写真は、天候の関係で露光が稼げず、それなりな仕上がりでした。 Date: 2025-03-25Location: Utagaw…
はじめに 以前このブログで、「シーイングを考慮した望遠鏡の口径と分解能の関係(理論・考察編)」という記事を書きました。その中で、以下の2点について触れました 非常に短秒の露光(0.01秒程度)では、小口径望遠鏡のほうが、大口径を上回る分解能を示す…
(STAVEをSTEVEと綴り間違いしていたので修正しました) 事の起こり 先週の土曜日のこと。顧問は自宅でぼんやりと天井を眺め、壁紙に付いたのシミの数を数えておりました。すると突然、ぐらすのすち君から電話が入ります 「今夜、成澤さんが宇田川湖に撮影に…
はじめに 結果 ミスティック・マウンテンの周辺 大質量のイータ・カリーナ星 左下の脇役 画像処理に大いに迷走する それぞれのフレームの特徴 いくつかの、ボツになった「いいとこどり」アイデア 単純なブレンド Lの交換 Fornaxxスクリプトによるダイナミッ…
はじめまして。仙台高専天文部1年のT(仮称)と申します。よろしくお願いします。 先日、ありがたい事に1週間ほどDWARF3を自由に使わせて頂ける機会を頂いたので、色々と撮影してみました。 初めてDWARFを手に取った時は、その軽さに思わず衝撃を受けました。…
春は不安の季節 NGC4565を撮影しました ドブソニアンで銀河観望&春の天の川 終わりに 春は不安の季節 ここ最近、だいぶん暖かくはなったけれど、肌にはまだ少し冷たい夜中の空気にしみじみと春を感じます。 僕にとって(そしてきっと誰にとっても)春は不安…
「あー。人生であと何回くらい春の銀河を撮影できるだろう?」 って考えます。自分は80歳まで撮影するつもりなので、あと33回です。うーん。それはそれで、ちょっと多すぎて、うんざりかもしれません。 今シーズンは、ASI2600MMとMT-200を組み合わせた撮…
1月の末に、茨城県に二泊三日の撮影旅行に行ってきた話を、星沼会のブログに書きました。 こちらのブログでは、その時に撮影した天体写真について簡単に書いておこうと思います。 今回の作戦 まず、合宿を通して晴れ続けるものと決め打ちしました。 その上で…
概要 分解能の定義 理想的な星像:エアリーディスク エアリーディスクのPSF シーイングで乱れた星像:シーイングディスク 波面の乱れと星の写り 乱れた波面の特徴づけ:フリード長 シーイングディスクのPSF ストレール比 シーイングを考慮した、口径と解像度…
ことの起こり 計算の方法(超ざっくり説明) 計算の結果 長秒露光の場合 短秒露光の場合 アマチュア向けAOの効果 SPADセンサーへの期待 惑星撮影との違い おわりに ことの起こり 星沼会のメンバーのyanamodakeさんは、最近の流行よりもかなり以前からリモー…
望遠鏡をズームアップしました チリリモートのR200ssは、運用開始から2年3か月ほどが過ぎました。 高い晴天率の空の下で望遠鏡は毎日フル稼働してますので、年を2周もするとあらかたの対象は撮りつくしてしまった感があります。そこで数か月前、これまで取り…
今回の話の前置き MGCは、Pixinsightの開発チームがスペインの天文台で収集している全天のMARS (Multiscale All-Sky Reference Survey)のデータをリファレンスとして行うカブリ補正機能です。 SNSで皆さんの使用例を拝見しますと、光害の強い地域で撮影され…