天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

セイファート銀河 M94

18日の神割崎での撮影。到着後にアトラス彗星を1時間ほど撮影した後は、月が出るまでのあいだ、ひたすらM94銀河に筒先を向け続けておりました。 5分露光で30枚ほどのライトフレームを得た後、イナバウアー状態の赤道儀を子午線反転させて、さらに20…

SigmaFpでマルカリアンチェーン

先日18日の神割崎での撮影結果の2作目は、マルカリアン鎖です。 この領域は春の星座の中では、長焦点を必要としない数少ない対象です。この銀河団の特徴は二つあると思っていて、それは 色彩に乏しい くらい銀河が多いものの、以外に中心輝度が高く飽和し…

ベテルギウス、60日間の記録

薄明後、オリオン座はすでに西の低い空に傾いていて、観測もそろそろ終盤です。今冬、ベテルギウスは記録的な減光で話題を集めました。2月中旬からしかし、はっきりと増光に転じて、そのあとにわかに襲来したアトラス彗星に注目が集まって、あまり話題にな…

彗星写真3態

全く期待していません、C/2019 Y4には。もし予想が外れて明るくなれば、5〜6月には学内外で市民観望会や撮影会など、忙しくなってしまいますからね。 3月中旬、C/2019 Y4は急激な増光をみせつつ、まだ等級は7〜8等台。暗いうちに撮影してきました。光学…

1年数ヶ月前の馬頭星雲

3月。新型の伝染病が世界で猖獗を極め、学校は閉鎖し経済は恐慌をなしています。まるで9年前の震災の頃に似た不安な日々です。まことに世の中は予想がつかないもので、来年が、今年と同じようにやってくるのか、誰にもわかりません。 何かやり残したことは…

天体写真への半手動星図書き込み(Pixinsight)

前置き 撮影した天体写真に座標や星座線,メシエ天体名などを書き込みたくなることはよくあって,いままでは手動でやっておりました。顧問は手動が好きなんです。 そういった「星図書き込み」を自動でやってくれる"AnnotateImage"という機能がpixinsightに収…

天体写真におけるISO不変性と相反則不軌

まえおき 数年前から様々なところで議論し尽くされている「天体写真のISO感度設定」について、また蒸し返したいと考えております。といいますのも。 先日、クラゲ/モンキー星雲付近を撮影しました。F4.5のレンズを使い、カメラの設定は480秒露光、ISO1600で…

今冬さいごは、双子座の足元。

しばらく曇りがつづくようで、次回の撮影は来月になりそうです。今冬最後の対象は、双子座の足元付近、モンキー・クラゲ・M35を入れた縦構図です。 M35,NGC2174 and IC443Date: 24th Feb 2020Location: miyagiCamera: Canon EOS 60Da, EOS Kiss X5 twin syst…

20日の遠征その2:球状星団M13

今月の20日、神割崎での撮影はしばらくぶりの良コンディションでした。翌日に午前休がとれたこともあって、思う存分撮影を楽しめストレス解消になりました。 「かいしんのいちげき」であった獅子座の銀河を撮影中の一コマ。当日ご一緒していたそーなのかー…

RASAと294MCの組み合わせ、ようやく成功!

われわれ天文部の新兵器として、CelestronのRASA 11"と、ZWOのASI294MCを導入したのは昨年の5月頃でした。電子観望に加えて、一般撮影にも使えるようにとの目的で選んだこの組み合わせ、これまで6回の撮影を重ねてきましたが、そのいづれもが何かしらの形…

みん100の画像を、さらに強調して見ました

元旦の撮影以来、もう50日ちかく遠征先で撮影できていません。悲しいことです。 さて、ひと月ほど前に結果が発表された天文リフレクションズの「みん100プロジェクト」(註:ブログやSNSで繋がっているみんなで協力して同じ対象を撮影し、総露光100時間…

スカイメモRは偉い赤道儀です

背景 卒業生のA君から貸与されているタカハシのFC-76屈折望遠鏡。彼はそれを会社の先輩から買い受けたそうな。しかしすぐに撮影に取りかかれない事情がありまして、A君はスカイメモR(以下S-mR)*1しか所有していないのです。 「僕が,次回のボーナスで赤道…

ベテルギウスの庭先測光、ここ半月の推移

測定精度的には、疑問符もある庭先での星の測光ですが、同じ条件で継続的にとり続ければ、その相対的な変化についてはある程度信頼しても良いでしょう。 ここ半月ほどの測定結果をグラフにして見ました。 うーん、そろそろそこを打ち始めたような? 二月に入…

金星と、ごく個人的な古い思い出

2月6日、強い寒気が降りてきてようやく冬らしい寒さに見舞われました。会議が終わったら、もう5時近く。西空は澄んだ夕焼けで、宵の明星が輝いています。 「ちょっと撮影してこましたろ」 と、顧問はシュミカセが設置してある屋上に出ました。部員たちは…

RASAの片ボケの原因

元旦の撮影では、RASA11"と294MCproの組み合わせで気合を入れ、ボーデの銀河を撮影したところ、片ボケで敗亡・破滅しました。 タカsiさんやKyoeiOsakaのSさんからもアドバイスいただいて、原因を3つ考えました リテーニングリングの締め付けすぎ ZWO製のEF…

ベテルギウスは、さらに暗くなっていく!?

最近、楽しく取り組んでいるベテルギウスの測光。 これまで、何度か庭先でデジカメによる簡単測光を行なってきたところ、sigma Fpをつかうと、なぜだかベテルギウスの明るさを暗く見積もりすぎてしまうみたいでした。そこで赤外改造の6Dにかえてみたところ…

海辺で星景

南海上に前線が停滞しています。冬型の気圧配置が安定せず、1月の新月期は平日遠征も覚悟しておりました。 そんな21日の火曜日、GPV予報によると夕刻から久しぶりの晴天になるとのこと。部員たちを連れて、はやま湖に出かけました。顧問の目的はRASAの光…

ベテルギウスを簡単に測光してみる

爆発する前に、測光しておかなければ!顧問はいらぬ焦燥にかられて、庭先でベテルギウスの明るさ測定に挑戦しました。 精度を求めると、どこまでも難しそうな星の測光。今回は、お気楽測定です。rawの保存ができるカメラとパソコン、三脚があれば誰でもでき…

RASA11''でボーデ銀河を再撮影、片ボケ

前置き 昨年末、800mmF4の鏡筒と294MCの組み合わせでM81を撮影していました。 露光時間が40分と短かったにもかかわらず、画像処理の過程で周辺の分子雲がうっすら浮かんできたのが予想外でした。といいますのも、この領域は過去にデジカメで何度も撮影して…

FC-76のレビュー

元旦にファーストライトを行なった、FC-76(レンタル品)の性能を見渡して見ます。 外観を眺めて手に取るだけで、ニヤニヤしてしまう作りの良さがあるなあと、感じます。鏡筒バンドや接眼部が、鋳物で作られているというのがなんとも良いですね。 刻印を見る…

元旦は、神割崎からスタート!

序 「年末年始は、いつでも出撃できるように準備しておくこと。」 顧問は、まだ連絡のあるOBや部員関係諸氏に伝達しておりました。みなさま「了解です」とお返事され楽しい撮影会になりそうだなと楽しみにしておりました。 大晦日の東北地方は荒れた天気に見…

白金台でメガスターを見てきた感想など

成果発表会のついでに、大平貴之さんのメガスターを見ることのできる施設を探していて、白金台にあるプラネタリウムbarを見つけました。ここは夜も営業していて、発表会後の時間帯でも入場できました。 このBARは基本カップル向けに作られていて、座席も二人…

東京大学にて部員が発表しました

年末、部長とSくんの二人を連れて、東京大学の本郷キャンパスに行ってきました。助成金をいただいている、中谷財団の成果発表会にて発表をするためです。 赤門前にて。これで学校の広報には、表題のように 「本校の天文部員が東京大学で成果発表を行いました…

「し」の合作

11月末のもりもりランドでの撮影。一方の機材でNGC891やM82などを撮影しつつ、その隣ではSkyMemoRにEOS6DとSigma 70mm マクロを乗せて、エリダヌス座をほったらかし撮影してました。対象は「し」の形をした超新星残骸「スーパーバブル」です。 当日に撮影…

CMOSのノイズ:まとめと覚書

先日、特にブログ上で告知するとこもなく「宮城星オタクの集い」という勉強会を開催しました。その時の議論に触発されて、CMOS撮影でのノイズのことを考え始めました。以下はお勉強の覚書です: ZWOカメラのグラフの読み解き まづはじめにASI294MCを例にとっ…

pixinsightを導入するかな

人から影響を受けることは、上達とって常に大事なことかもしれません。最近、観望をご一緒する友人が使っているのを真似て、また新しい画像処理ソフトに手を出してしまいました。Pixinsight(PI)という欧州のソフトです。 詳しい解説をしてくださっている蒼…

M81,予想以上にモクモクした

先日のもりもりランドにて撮影していたM81は,露光時間が40分と短めだったのにも関わらず,思っていたより写りました。 date: Nov. 30th, 2019location: Katsurao vill. Fukushima Japanoptics: Takahashi e-200(800mm, F4), Heuib II filtercamera: ZWO ASI…

もりもりランドにて、トラブル乗り越えNGC891

面白いことは ただ面白さだけで そこにあるのではなく、 悲しみや苦しみとともに そこにある。 とは、作家でパンク歌手の町田康氏の言。良い言葉であるよなあ、と思います。そうして今回の遠征は、楽しみと共に様々な苦しみがありました。書き出しますと 予…

2例目の恒星間天体,ボリゾフ彗星を撮影

2:00 起床2:30 出発3:10 撮影地到着3:40 機材設営完了4:00 対象導入完了・撮影開始4:52 天文薄明開始・撮影終了 ボリゾフ彗星(2I/Borizov)を撮影すべく,顧問が立てましたスケジュールです。学生はテスト週間でお勉強中。一人で撮影…

294MCとHeuib IIでM33銀河を撮影

底なしの黒い水の上に、まっすぐな橋が闇へ消えゆくように架かっています。渡ると、右手に30m四方ほどの目的不明な広場。我々が冬シーズンによく使う、はやま湖の撮影地です。ここでの撮影中に職質された時、警察官の話によれば自殺の目的で訪れる人も多…