天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

モノクロームの木星

今回は、「やっぱり惑星の撮影は、センサーサイズの小さめなカメラを使うべきだよね」というお話です。 先月25日に撮影した木星は、マイクロフォーサーズのASI294MCで撮影しておりました*1。対して、我が部には昨年の火星大接近に合わせて購入していたASI1…

木星の再処理

先日の25日夜に撮影していた木星について、これまでで最高のシーイングにも恵まれて良い結果だったと思っていました。それで自分の画像を、天体ブログ界隈のもっと上級な人たちと比べて見ると、やっぱりサッパリといいますか彼らの 「シーイングは悪かった…

木星、今シーズン2回目。

25日の夜は、梅雨の晴れ間に恵まれました。 「シーイングが良さそうな夜は、木星の撮影するよ。当日にアナウンスするから準備しといてね」 と天文部の3年生達に言ってあって、windytyの画像からそれが今夜と思われました。 1枚目が上空3000mでの風速、2…

ε200とその補正レンズのバックフォーカス

前置き 今からもう、5年近くも前の話。私の前任の天文部顧問、「スズカツ」の研究室から埃をかぶったタカハシのε200が発掘されたという出来事がありました。 おそらく20年近くは眠っていたのでしょう。いくつかの接続環が紛失していて、そのままではカメ…

久しぶり木星、Derotationにも挑戦

まとまった雨をもたらした低気圧が、東の海上へ抜けて行く。すると、北風が吹いて、梅雨前線が南へ押しやられる。12日の晩は、そんなふうにしてやってきた梅雨の晴れ間でした。衝を迎えたばかりの木星を久しぶりに撮影しました。 今後、このブログでは、惑…

ε-200の光軸調整と、斜鏡のオフセットのこと

週末もしばらく曇り空が続く予報がでている。昨日、宮城県では山背(やませ)に伴う気温の低下もあって、こうなると天体観測もしばらく休業が続きます。 機材いじりくらいしかすることないな。 最近遠征先で知り合った方が、VixenのR200SSの光軸調整のことを…

sadr星の近辺

先日の室根山で撮影していた天体写真の最後は、月の出の1時間ほどまえから撮影していたsadr星付近の様子です。 この領域は赤ばっかりが強くって、少しは青い要素があれば良いなと思うんですが。もともと赤い場所なんだから仕方ないですかね。 Date: 25th Ma…

夜が短い

5月のこの時期は、突発的に透明度の高い夜に恵まれることが多くて、そういう日は矢も盾もたまらずに撮影に出かけたくなりますが、存外に大した結果が出ないというのは、夜が短いからです。 ようやく薄明が終わった時間帯は、まだ春の星座であって、長焦点の…

室根山で写真撮影

今回、観測に出かけた大東町は、気仙沼の北西に位置しています。この町には標高800mほどの霊峰、室根山(むろねさん)があって、その麓の周辺は光街マップでみると、東北地区トップクラスの空の暗さが期待できます。 ただ、我々の学校がある名取市からはだい…

太陽スペクトル投影機

電子観望のプロジェクトを一緒に進めている並木さんからお借りした,「太陽スペクトル投影機」をテストしました。 これ,なんとSHOWA製の非売品です(ロゴが見えつでしょうか?)2インチスリーブに装着できるようになっていて,ナイフエッジで作られたスリ…

RASAの結露対策

先日の電子観望のテストでは、補正板が激しく結露しました。AC電源があったので、ドライヤーの風を吹き付けて除去しておりましたが、それがない場合の対策が必要です。 結露対策といえばフードですね。 よくやられるのは、フードの中に乾燥空気を送り込むこ…

電子観望用の望遠鏡と、そのファーストライト

今回の記事は、以前 にてアナウンスをしておりました件です。今年度、我々の部は財団からの助成金をいただくことができまして、市民向けの電子観望会を宮城県周辺で開催する体制を整えようというわけです。先日、それ用の望遠鏡が届きました。 大きい!と言…

星の"ringing"の補正法のメモ

先日にAくんからお借りした、Sigmaの”Bokeh master”こと105mm F1.4 Artですが、撮って出しのRawを見ると、星の周りにわずかな輝度の落ちくぼみが見えました。 理由は不明。単にレンズを使いこなせていないのか?なんとなく6Dのセンサーとの組み合わせの問題…

sigmaの”bokeh master”レンズ

本校の卒業生のA君は、在学中は写真部に属していて、われわれ天文部とも交流がありました。彼は大学院に進学後、ある大手のレンズメーカーに就職。連休の帰省のついでにレンズを持って遊びに来てくれました。 彼が持って来たレンズは、最近の界隈で話題の Si…

drizzleでソンブレロ銀河の円盤の文様を写し出せるか?

前置き M104、ソンブレロ銀河は、南に低く見えていて、また小さいためにちゃんと撮影するのは難しい対象です。 WikipediaのM104の項目には、ハッブル宇宙望遠鏡によるイメージが掲載されています。 この写真のようにまでは行かないまでも、中央を貫く暗黒…

台風と渦巻銀河

気の抜けた内容で恐縮ですが、先日にM101を画像処理をしていて、台風の雲と銀河には類似点が多いなとつくづく思いました。 2013年台風27号とM101(台風写真はhttp://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/より) 上の写真は、特にM101に形が似ていた2013年の…

5月:蔵王山での観測遠征記 その2

以下の記事の続きになります; 当夜の夜空は透明度も良くてシンチレーションも良好ながら、時折強まる風のせいでM104の撮影時にはガイドが荒れまくり、 「なんでよー(泣」 と半ベソ状態でした。連夜の遠征で精神的な疲れも溜まっていて、長焦点は諦ようかと…

5月:蔵王山での観測遠征記 その1

学生やOBたちとの約束もあって、5月3日は遠征観測に出かけました。まずは学校を出発して南西方向へ。遠刈田温泉に向かいます。 目的地へのルートの目印になる、大きな鳥居。期待できる空が広がっています。 今回の撮影地である蔵王山の賽の河原駐車場は、…

浮雲

昨夜は、はやま湖に出かけて青い馬星雲と呼ばれる淡い対象を狙いました。8分を15枚も撮ったのに、恨めしや。低空の薄い浮雲に気づかずに撮影を続けていて、自宅で確認したらほぼ全滅でしたね。良い経験になりました。今後、ああいった低空の視界不良には気…

mamiya apo-sekor 250mmのツインシステム

しばらく前から準備していたAPO-sekor 250mmのツインシステムを組み上げるました。これによって,撮影枚数を2倍にし画像のノイズを1/√2,およそ30%小さくすることができると。それだけのために,勤務時間後にしばしば工場で制作をしておりました。 もう…

春の集合写真

新入部員が入りましたので,屋上で集合写真をとりました。解像度低めで紹介いたします。 2019.4.23

アンタレス付近

ここ数年~10年のあいだのことであるが、天体写真界隈でもSNSの普及が著しく、個人の撮影した天体写真がフェイスブック、Twitter、ブログ(天リフ)などを通して、多くの人の目に触れるようになった。その規模は「天文ガイド」や「星ナビ」の読者を(おそら…

屋上ドームと新部長

ドームで観測中の新部長(スマホで撮影) 本校の天文部は,歴史は長く色々な機材があります。その中で,最近あまり活用できていないのが屋上にある天体ドームとそこに据え付けられているMeadeの30cmシュミカセ 経緯台です。4月になりましたので,久しぶりに…

M51 子持ち銀河

12日の金曜日に,撮影しておりましたM51(子持ち銀河)です。 Date: 13th Apl. 2019, 0:30~Location: Miyagi, Camera: Canon 60DaOptics: Takahashi MT-200 1200mm F6, MPCC Koma correctorExposure: 360sec. x 18 (ISO3200)Guide: Takahashi NJP with MGEN…

MGENでのガイドのポイント覚書

はじめに 我々の部では,タカハシMT-200(f=1200mm)とε200(f=800mm)をつかって撮影する場合,NJP赤道儀とM-GENを組み合わせPD5-XYコントローラーを介してオートガイドしています。 このM-GENをなかなか使いこなせていません。ユーザーの絶対数も少ないた…

M87と中心部のジェット

南岸低気圧が通過していった先日の金曜日。夜にかけて天候が回復し、windytyが予想する上空の気流の様子もよし。月は上弦*1でしたので深夜からの撮影です。子供が寝た後に、のそりと家を出ました。目的地は神割崎「下段」。後部座席にMT−200とNJP赤道儀を装…

桜の向こうでヒアデス星団蝕

宮城県では、9日に桜の満開を迎えました。新月をすぎて日没後には細い月が西空に浮かんでいます。望遠で夜桜をフレームに入れて、その背景にボケた朧月が浮かんでいる・・・という光景を写真に撮ってはどうでしょうかと考えていました。 折しも火曜の夜は晴…

「名取天文台」のプロモーションビデオ

本校天文部の「プラネタリウム班」はクーデターを起こして4月づけで独立宣言*1をなし,「名取天文台」という別組織となって学校と,わたくし顧問の手を離れていきました。 昨日,部員たちが作った「名取天文台」のPVが公表されていましたので,紹介しますね…

4月は成果なし

4日の夜は、卒業生のアベ君と3年生部員のコン君をつれて観測・撮影にいきました。久しぶりに暖かい春日で、夕方には雲もなくなって良い感じでありました。 コモンは最近、スマートフォンを手に入れてtwitterを始めており、「#天文なう」とかいうハッシュ…

今年度の目標:市民向け電視観望会を行います

本校の天文部のこれまでの活動は,各人がバラバラにやりたいことをやっているという感じで,全体のまとまりとか目的意識が希薄でした。天文部の顧問であるワタクシが捻くれ者で「心一つに」とか「団結」といった運動部的な価値観が嫌いなせいか,それに共鳴…