天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

土星と火星、

この時期、東北だと夜中の1時ころに天の川が南西方向に垂直に立ち上がる。その中で輝く土星と火星を含んだ星景を撮影したいと思っていて、なかなかチャンスがない。 昨夜の金曜日も靄がかかったような天気で、蔵王に行けば上に抜けるかなと思いつつも、リス…

梅雨の晴れ間の観測会 in 白石蔵王スキー場

前置き(読み飛ばし可) 顧問が学生であった頃の同級生に木門(バスケ部)がいた。普通の人間が1時間かかるところを、20分もかからずにパパッと理解してしまう、そういう頭のよい奴であった。そのスマートさゆえの嫌味ったらしいところもあって、例えばテス…

過去画像の再処理してます・・

先日、DeepSkyStackerでスタックする前にraw現像を施したほうが、色が引き出せやすいという記事 raw現像を取り入れた画像処理の流れ - 天文はかせ序二段(仮) を載せまして、当ブログとしては、あれだけブックマークがついたのは初めてのことでした*1。7月…

raw現像を取り入れた画像処理の流れ

新しい画像処理フロー 多少なりに考えるところがありまして、天体写真の画像処理のフローを変更しました。 (入力:デジカメのraw画像のライトフレーム)--> RStacker(フリーソフト)でそれぞれをダーク・フラット処理--> (出力:raw画像) (1.の出力デー…

木星(22日)

先週金曜日の夜。宮城県名取市では透明度の高い空ながら、一等星のアークトゥルスなどもチラチラ瞬いていました。Windytyでは、3000m付近での寒気と暖気の境目がちょうど宮城県あたりに停滞しています。この寒気がもうちょっと北上してくれると、シーイング…

イクラ状の星への対策

Nikkor 300mm F2.8 EDと光害カットフィルター(Astronomik CLS CCD)で撮影すると、星像が「イクラ状に」なる 写真1 は、古いEDレンズの軸上色収差が原因と、「天文リフレクションズ」というサイトを運営されている山口さんからTwitterで助言をいただきまし…

Nikkor 300mm F2.8 ED と M16わし星雲

先日の13日は梅雨の晴れ間に恵まれました。平日でしたし、学生たちは 「レポートの提出があるので」 といふので、今回はコモンひとりで撮影に出かけて来ました。 この時期、日没後に東から昇ってくるいて座周辺の星雲を撮影しようと思いまして、東の空が暗…

バローレンズを導入

倍率が足りないのです ZWOのCMOSカメラ(ASI174MM)に、全部費をつぎ込んでしまったこともあって、ここ最近は、それを使った惑星の撮影を熱心にやっております。 このカメラのセンサーサイズは1/1.2"型と呼ばれるもので、その対角長は13.4mm。LX200と組み合わ…

木星が歳差運動?

昨日(6月7日)撮影していた木星、18分間の短い時間間隔ながら時点の様子がわかるgifアニメを作って見ました。 あれって思ったのは、なんか”味噌すり運動”してますね。そんなバカなとおもってよく見ると、右上にうっすら写っている衛星も一緒に時計回り…

梅雨入り前、最後の木星

2ヶ月くらい前から、このブログの上部メニューに「Twitter」なるリンクが貼られております。そこをクリックしていただくと、我が天文部員たちが移動式プラネタリウムを作成するための資金集めに奔走している様子をご覧頂けます。 「〇〇全国大会優勝!」と…

木星(イカサマカラー)

先日にZWOのCMOSカメラで撮影した木星。我々のレベルとしてはそこそこの解像度で撮影できて「よかったなー」と思ってはいる一方、モノクロ画像の味気なさには少しがっくりしています。 このカメラを買うとき、顧問は部員たちに「部費を全部叩いてCMOSカメラ…

木星を撮影

金曜日の夕方。空の透明度がよくて、気流も穏やかな様子だったので、夜中に惑星撮影の練習をしました。ZWOのモノクロCMOSを手に入れてから、3回目の撮影ですが、前の二回はあまりにも酷いシンチレーションで、画像を仕上げられませんでした。 いわゆる三度…

火星接近への準備など その2

部の道具箱を漁っていたら、こんなのが見つかりました。 フィルターボックスです。どこの製品なのかわかりませんが、なんとなくタカハシっぽい堅牢な作りで、M52くらいのフィルターを挟み込めるようになっています。一面にはM44、もう一面にはM42の雄ねじが…

気流とシーイングの関係

先日のエントリーで、windytyをみて「すごく気流が良さそうだ」と予想していました。その日の夜は、まるでフィリピンあたりの空のように上空10000mくらいまで風が穏やか予想だったのですが、いざ木星の撮影をしてみると、まったくシーイングが良いなん…

今夜は期待できそうです?

5月の不安定な天気がひと段落したのか、好天が続いています。学校に居残って、木星の撮影をします。 21日の今夜、宮城県の上空は、稀に見る良シーイングになりそうです。windityを見て見ましょう: 21日、上空1500m 21日、上空3000m 21日…

火星接近への準備など

週末の本日、新入部員たち近くのスキー場の駐車場へ連れて行って観測会をしたいなと思っていたのですが、悪天候のために中止になりました。次の週末はもう月が大きいし、次の新月期はそろそろ梅雨入りですし、なかなか難しいですね。 火星大接近の観測準備 …

平日に蔵王で撮影

前置き 顧問です。 冒頭から唐突ですが、私が福岡から仙台へ引っ越してきたのは18年前の2000年。東北のことを何も知らず、蔵王のことを「くらおう」、河北新報を「かわきたしんぽう」と読んで、新しい仙台での友人に正されたものでした。 ある夜、逃げ出すよ…

ごほんの紹介

顧問です。 連休は満月でしたし、全般的に天気が不安定でしたね。今週末から来週にかけて、2回くらいは観測をしたいと思っています。蔵王も開通したので、標高の高いところから、射手座周辺を撮影してみたいと思っています。 今日は、本の紹介をいたします…

M106、1年3ヶ月ぶり2回目

4月に入って、新入部員も数人ほど天文部へ入部してきそうです。今月もそろそろ月が大きい時期に入ってきて、観測は難しくなりました。5月の上旬には、白石蔵王スキー場あたりに、部員たちを連れて観望会でもと思っております。 そんな週末、2年生部員のハ…

スカイメモRのカメラ取り付け部の改良

まず下の写真のパーツは、ケンコーのスカイメモRのカメラ固定部分です。 お使いの方は共感してくれるかもしれませんが、以前からカメラを取り外す時に非常に使いづらいなと思っていました。というのも、ローレット加工がしてある部分(ギザギザのところ)の…

やり過ぎ感?アンタレス付近

顧問です。 5年生の部員たちが卒業していきました。このブログの更新も、しばらくは私の駄文だけになっていく予定です。よろしくお付き合いください。 少し前のこと、顧問の自宅近所にHさんが引っ越してきました。子供が同年代のこともあって親しくなり、カ…

フラット撮影でフードをつけるべきか?

事の起こり これまで、フラット画像の取得にあたっては、もっぱら液晶画面を使っていました。その方法を概説しますと、まず写真1のようにカメラを液晶画面に向けます。 写真1:従来のフラット撮影の様子 ここで気をつけるべき事は: フォーカス・絞り・フー…

3月観測会報告

こんにちは,すずりょうです.ついこないだ入学したと思ったら,高専での五年間の生活が終わってしまいました.ここで5つも歳をとったのですね.時の流れというのは早いものです. さて,この春高専を無事に卒業することができた自分や阿部さんにとってラス…

参った参ったマイケル・ジャクソン。困った困ったこまどり姉妹。

顧問です。表題のオヤジギャグですが、これは私が大学院の学生であった頃の指導教官Y教授の口癖です。 「はぁー、参った参ったマイケルジャクソン・・・」 と往年の柳家喜多八が高座に上がるときのような脱力感で呟きながら、Y教授は大学院生の研究室にやっ…

アンタレス付近

DSSの不調の原因 先日の記事にDSSが不調である旨を書きました。すぐに顧問からコメントが来て、不調の原因が明らかになりました。 DSSでスタッキングする際に、"Stacking parameters"の"alignment"がデフォルトではAutoになっているのですがこれが原因のよう…

DSSにおける空間の歪み

どうも、アベです なんか物々しいタイトルですが単にDSSが不調なだけです。 今週の月曜日に福島県伊達市霊山にて最後の観測会に行ってきました。 気象条件は良かったものの、道に迷ったり機材の不調など、トラブル続きの観測会でした。 やれやれ。やっとこさ…

メモ

すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ(HSC)の撮影データが SSP - hscMap - で公開されていますね。まだ全天の一部ですが、凄まじい解像度の画像を見ることができます。そのデータを見る新しい視点を持っていさえすれば、論文を書けるとうな新発見もあり得ると…

三脚アジャスター

前々回の気仙沼での撮影から、遠征にてNJP赤道儀をのせる脚を、ピラー脚から三脚に変更しておりました(三脚を入手! - 天文はかせ序二段(仮))。この三脚は、取り周りの良さも剛性も申し分ないものの、赤道儀の水平出しが難しいです。 そこでよく使われる…

星雲の欠落

先日にアップしたマルカリアンの鎖、モザイク合成に失敗していました。星雲が3つほど欠落してしまっていました。正しい結果をアップします。 どの星雲が欠落していたのか、興味がありましたら探してみてください。

マルカリアンの鎖、モザイク合成、職務質問

まだまだお寒い季節ですが、夜半を過ぎるともうすっかり春の星座です。代表的な星座は、しし座とおとめ座でしょうか。その中間位置のあたりに、「マルカリアンの鎖」とよばれる銀河の集団があります。8等〜10等くらいの小さな銀河達が、ちょうど満月の2…