天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

電子観望用の望遠鏡と、そのファーストライト

今回の記事は、以前 にてアナウンスをしておりました件です。今年度、我々の部は財団からの助成金をいただくことができまして、市民向けの電子観望会を宮城県周辺で開催する体制を整えようというわけです。先日、それ用の望遠鏡が届きました。 大きい!と言…

星の"ringing"の補正法のメモ

先日にAくんからお借りした、Sigmaの”Bokeh master”こと105mm F1.4 Artですが、撮って出しのRawを見ると、星の周りにわずかな輝度の落ちくぼみが見えました。 理由は不明。単にレンズを使いこなせていないのか?なんとなく6Dのセンサーとの組み合わせの問題…

sigmaの”bokeh master”レンズ

本校の卒業生のA君は、在学中は写真部に属していて、われわれ天文部とも交流がありました。彼は大学院に進学後、ある大手のレンズメーカーに就職。連休の帰省のついでにレンズを持って遊びに来てくれました。 彼が持って来たレンズは、最近の界隈で話題の Si…

drizzleでソンブレロ銀河の円盤の文様を写し出せるか?

前置き M104、ソンブレロ銀河は、南に低く見えていて、また小さいためにちゃんと撮影するのは難しい対象です。 WikipediaのM104の項目には、ハッブル宇宙望遠鏡によるイメージが掲載されています。 この写真のようにまでは行かないまでも、中央を貫く暗黒…

台風と渦巻銀河

気の抜けた内容で恐縮ですが、先日にM101を画像処理をしていて、台風の雲と銀河には類似点が多いなとつくづく思いました。 2013年台風27号とM101(台風写真はhttp://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/より) 上の写真は、特にM101に形が似ていた2013年の…

5月:蔵王山での観測遠征記 その2

以下の記事の続きになります; 当夜の夜空は透明度も良くてシンチレーションも良好ながら、時折強まる風のせいでM104の撮影時にはガイドが荒れまくり、 「なんでよー(泣」 と半ベソ状態でした。連夜の遠征で精神的な疲れも溜まっていて、長焦点は諦ようかと…

5月:蔵王山での観測遠征記 その1

学生やOBたちとの約束もあって、5月3日は遠征観測に出かけました。まずは学校を出発して南西方向へ。遠刈田温泉に向かいます。 目的地へのルートの目印になる、大きな鳥居。期待できる空が広がっています。 今回の撮影地である蔵王山の賽の河原駐車場は、…

浮雲

昨夜は、はやま湖に出かけて青い馬星雲と呼ばれる淡い対象を狙いました。8分を15枚も撮ったのに、恨めしや。低空の薄い浮雲に気づかずに撮影を続けていて、自宅で確認したらほぼ全滅でしたね。良い経験になりました。今後、ああいった低空の視界不良には気…

mamiya apo-sekor 250mmのツインシステム

しばらく前から準備していたAPO-sekor 250mmのツインシステムを組み上げるました。これによって,撮影枚数を2倍にし画像のノイズを1/√2,およそ30%小さくすることができると。それだけのために,勤務時間後にしばしば工場で制作をしておりました。 もう…

春の集合写真

新入部員が入りましたので,屋上で集合写真をとりました。解像度低めで紹介いたします。 2019.4.23

アンタレス付近

ここ数年~10年のあいだのことであるが、天体写真界隈でもSNSの普及が著しく、個人の撮影した天体写真がフェイスブック、Twitter、ブログ(天リフ)などを通して、多くの人の目に触れるようになった。その規模は「天文ガイド」や「星ナビ」の読者を(おそら…

屋上ドームと新部長

ドームで観測中の新部長(スマホで撮影) 本校の天文部は,歴史は長く色々な機材があります。その中で,最近あまり活用できていないのが屋上にある天体ドームとそこに据え付けられているMeadeの30cmシュミカセ 経緯台です。4月になりましたので,久しぶりに…

M51 子持ち銀河

12日の金曜日に,撮影しておりましたM51(子持ち銀河)です。 Date: 13th Apl. 2019, 0:30~Location: Miyagi, Camera: Canon 60DaOptics: Takahashi MT-200 1200mm F6, MPCC Koma correctorExposure: 360sec. x 18 (ISO3200)Guide: Takahashi NJP with MGEN…

MGENでのガイドのポイント覚書

はじめに 我々の部では,タカハシMT-200(f=1200mm)とε200(f=800mm)をつかって撮影する場合,NJP赤道儀とM-GENを組み合わせPD5-XYコントローラーを介してオートガイドしています。 このM-GENをなかなか使いこなせていません。ユーザーの絶対数も少ないた…

M87と中心部のジェット

南岸低気圧が通過していった先日の金曜日。夜にかけて天候が回復し、windytyが予想する上空の気流の様子もよし。月は上弦*1でしたので深夜からの撮影です。子供が寝た後に、のそりと家を出ました。目的地は神割崎「下段」。後部座席にMT−200とNJP赤道儀を装…

桜の向こうでヒアデス星団蝕

宮城県では、9日に桜の満開を迎えました。新月をすぎて日没後には細い月が西空に浮かんでいます。望遠で夜桜をフレームに入れて、その背景にボケた朧月が浮かんでいる・・・という光景を写真に撮ってはどうでしょうかと考えていました。 折しも火曜の夜は晴…

「名取天文台」のプロモーションビデオ

本校天文部の「プラネタリウム班」はクーデターを起こして4月づけで独立宣言*1をなし,「名取天文台」という別組織となって学校と,わたくし顧問の手を離れていきました。 昨日,部員たちが作った「名取天文台」のPVが公表されていましたので,紹介しますね…

4月は成果なし

4日の夜は、卒業生のアベ君と3年生部員のコン君をつれて観測・撮影にいきました。久しぶりに暖かい春日で、夕方には雲もなくなって良い感じでありました。 コモンは最近、スマートフォンを手に入れてtwitterを始めており、「#天文なう」とかいうハッシュ…

今年度の目標:市民向け電視観望会を行います

本校の天文部のこれまでの活動は,各人がバラバラにやりたいことをやっているという感じで,全体のまとまりとか目的意識が希薄でした。天文部の顧問であるワタクシが捻くれ者で「心一つに」とか「団結」といった運動部的な価値観が嫌いなせいか,それに共鳴…

高級アリガタプレート(Vixen規格)

本校にて作製しました,純金製の高級アリガタプレートになります。金特有の優れた振動特性,および撮影システムの重心を低くする効果によって,お使いの撮影システムのガイドを飛躍的に安定させる効果が期待できます(時価1200万円) 男性向きの趣味の世…

photoshopで行う高精度なフラット補正

はじめに 作例:ひまわり銀河 準備 フラット補正をおこなう 割り算による補正 引き算による補正 おわりに はじめに ここでは、photoshopのみを用いて、フラット補正を行う方法をご紹介します。補正の精度はかなり高く、輝度ムラだけでなく色かぶりもほぼ完全…

おとめ座銀河団

冒頭から私事で恐縮ですが、わたしは9月生まれの乙女座です。ぱっとしない星座であって、一等星のスピカ以外は目立つ星が少なく存在感がありません。実は未だに、どれとどの星を結べば「乙女座」が構成されるのか、よくわかってなかったりします。 乙女座の…

春の系外銀河撮影

学校は春休みに入って、静かになりました。猛烈な活動で学内に知られる、我々天文部のプラネタリウム班も、ここ数日はさすがにお休み(予算を使い切ったので、することがないのだろうと思います)。 陽気もすっかり春模様です。暖かい雨降って、気温が下がっ…

冬の終わりに天の川

気がつけば2月も下旬。薄明のはじまるころには南東の方向にさそり座が登ってきて、天の川も低く横たわります。今の時期はちょうど、明けの明星の金星と、土星、木星も並んで見えてなかなか絵になるのではないかと考えて、日曜の未明に撮影に行ってきました…

北天の分子雲に挑戦

前置き 先日、岩本彗星の撮影をしていたときのついでに、M81とM82の周辺も撮っていました(といいますか、こちらが本命で岩本彗星はついででした)。最近よく使っているフルサイズの6Dと500mmレンズの組み合わせでの撮影ですと、この二つの銀河は小ぢんまり…

岩本彗星を撮影

13日の夜から14日にかけて、岩本さんが発見した岩本彗星(C/2018 Y1)の明るさがピークに達するという予報が出ていました。翌日の午前に休みをいただいて、撮影に行ってしまいました。V字のテイルを映し出すことができて、ひとまず満足。 Date: 14th, Feb. 201…

1年半前の撮影画像を再処理

顧問は、自分が書いているこのブログを過去から読み返してニヤニヤすることがよくありますが、それが楽しいのは 「昔は、下手くそだったなー」 と、今も下手なりに成長具合がよくわかるからです。天体写真で有名な方々のブログを拝見しても、過去記事の方へ…

天体写真のカラーバランスと,色のコントラスト

はじめに 天体写真のカラーバランスを整えるのに通常行われるのは、写真の背景部分がニュートラルなグレーになるように調整することです。しかし、この操作をちゃんと行っても、写真全体のカラーバランスが崩れてみえることってないでしょうか?私の経験では…

Nikkor 85mm F2で天体写真(再び)

昨年の8月ごろ,ヤフオクにて安く入手した表題のオールドニッコールレンズを紹介しました。そこで引用したブログからの受け売りですが,Xenotar型と呼ばれるタイプのレンズ設計が,安価ながらも非点収差や歪曲収差をよく補正していて,天体撮影に向いている…

オリオン大星雲M42,M43

2月になりました。天体写真の冬シーズンはオリオン大星雲を締めくくりにしようと思ってまして、ようやく撮影しました。いつものはやま湖にて。学生たちは来週から期末テストなので、顧問一人です。 M42はこの時期だと南中するのが20時くらい、ちょっと遅き…