天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

最近の撮影スタイル

3分露光で、15枚くらいのライトフレームを確保したら、 「それでは次は何を撮ってこましたろうかな」 と独り言ちて次の対象に移動する。そうして一晩に3~4種類は撮影。 「善哉善哉」 なんて言っておりましたのは、われわれ天文部の”ノータッチガイド*1”時…

蔵王にて。雲抜け初体験の巻

はじめに 9月に入ってはじめの休日。この日は、午後から雲が増えて夜も曇りの予報でした。そんななか、 今宵は蔵王で観望かな — 蛙教教祖2.1 宮城県は天文県 (@kaerupapa) September 7, 2019 なんてツイートが。主は、最近お近づきになった「蛙教教祖」さん…

ASI294MC-pro でのNGC6888(最終版)

これまでの経過をまとめておきます。 CanonのデジカメからZWOの冷却CMOSカメラへ移行して、初めに撮影したNGC6888。まず困惑したのが、ファイル形式がRAWからFITSに変わったこと。つまりはデジカメの画像処理エンジンを通さない、本当の意味での生データの扱…

スマホで天体写真

我々の天文部から暖簾分けした「名取天文台」のグループにて,「流星セイザー」という名で活動しているヒーローがいらっしゃいます。 その方はなぜか,先日の合宿にも参加していて,彼の「宇宙スマホ」で故郷の写真を撮影していらっしゃいました。その作品を…

や座ふぁん

今はもう卒業して、ここにはいない天文部OBのナカムラとタナカは「や座ふぁん」を自称していました。小さくて目立たない星の配置、あまりにも単刀直入な解釈、そして"YA・ZA"というぶっきら棒な発音。それらの全てが気に入っていたのだそうです。 「お、や座…

ASI294MC-pro でのNGC6888の再処理

前置き 8月25日のやくらいガーデンでのファーストライト。gainと露光時間の設定が適切ではなかったようで。撮って出しのFITS画像があまりに暗くて、後の画像処理がうまくいかなかったというお話を報告しておりました: この結果に対して、コメントにてア…

2019年、夏合宿報告その2

初日の様子は、こちら をごらんください。 さて、二日目も曇り模様です。 昨日のバーベキューの後片付けもなんとも憂鬱であります。寝不足なので、グダグダしながら過ごしていたら、あっという間に夕刻。腹だけは空くもので、面倒くさくも夕食の準備。 今夜…

2019年、夏合宿報告その1

福島県は霊山こどもの村に来ております。 けさは遅い時間に起床。先ほど部員みんなで朝食兼昼食を食べた後、施設の温泉に浸かって一息ついて、パソコンに向かっています。窓外は小雨もよう。最近の日本の夏は天気が悪くなったとよく言われます。これまでも 2…

ASI294MC-pro + RASA11inchのファーストライト(失敗)

東北地方の夏休みは8月25日で終了。それに合わせるかのように、すっかり涼しくなりました。秋雨前線に伴う雲の合間をぬって、日曜の夜に撮影に行って来ました。 場所は宮城の県北にあるやくらいガーデンの駐車場です。電子観望プロジェクトで購入したRASA…

夏合宿

今週末,29日から2泊の予定で,天文部は夏合宿です。 宿泊先は,福島県は霊山こどもの村のコテージ。天気微妙ですが,秋雨前線の動き次第ではワンチャンスありでしょう。 今年もアンドロメダを撮影してみよう。

60DaとKissX5のノイズとダーク減算

概要:ツインシステムに使っている60DaとKissX5のノイズを比較。300秒露光&センサー温度28℃では両者に差はなかった。一方、420秒露光&センサー温度31℃では、ノイズの差が顕著だった。あと、夏場のダーク減算はやっぱり有効だよねという当たり前といえば…

第一回,名取駅前電子観望会

先日の金曜日,かねてより計画していた駅前電子観望会を開催しました。駅前の公園に望遠鏡を広げて,帰宅途中の方々に立ち寄ってもらって,星雲星団を見てもらおうという企画です。特に事前周知や告知はせず,今回は練習形式です。 駅前公園に設置した電子観…

梅雨明けのスタートは網状星雲から

今年の梅雨も長く、辛い時期が続きました。6月から2ヶ月間、天文部で計画していた観望会は、曇天に阻まれてなんども中止になりました。東北地方の場合「明けない夜ないよ」というきれいごとが通じないところがあって、梅雨からそのまま秋雨なんて、よくあ…

Starnet++での星消し(銀河の場合は注意!)

このブログの著者である顧問は短絡的な性格で、安易に結論を出したがる傾向があります。たとえば以前、単なる夕焼けを「低緯度オーロラだ!」と言い張ったりしていました*1。先日のStarnet++の記事*2では、Sadr星周辺の写真の星消しがたまたまうまくいっただ…

Starnet++での星消し

前置き 天体写真の強調処理では、元画像から星を消去した「星消し画像」が使われます*1。星を綺麗に消去して、かつ向こう側の星雲が損なわれていなければ、これを使ったマスク処理によって画像処理をとても楽に進めることができるわけです。 これまで私は画…

モノクロームの木星

今回は、「やっぱり惑星の撮影は、センサーサイズの小さめなカメラを使うべきだよね」というお話です。 先月25日に撮影した木星は、マイクロフォーサーズのASI294MCで撮影しておりました*1。対して、我が部には昨年の火星大接近に合わせて購入していたASI1…

木星の再処理

先日の25日夜に撮影していた木星について、これまでで最高のシーイングにも恵まれて良い結果だったと思っていました。それで自分の画像を、天体ブログ界隈のもっと上級な人たちと比べて見ると、やっぱりサッパリといいますか彼らの 「シーイングは悪かった…

木星、今シーズン2回目。

25日の夜は、梅雨の晴れ間に恵まれました。 「シーイングが良さそうな夜は、木星の撮影するよ。当日にアナウンスするから準備しといてね」 と天文部の3年生達に言ってあって、windytyの画像からそれが今夜と思われました。 1枚目が上空3000mでの風速、2…

ε200とその補正レンズのバックフォーカス

前置き 今からもう、5年近くも前の話。私の前任の天文部顧問、「スズカツ」の研究室から埃をかぶったタカハシのε200が発掘されたという出来事がありました。 おそらく20年近くは眠っていたのでしょう。いくつかの接続環が紛失していて、そのままではカメ…

久しぶり木星、Derotationにも挑戦

まとまった雨をもたらした低気圧が、東の海上へ抜けて行く。すると、北風が吹いて、梅雨前線が南へ押しやられる。12日の晩は、そんなふうにしてやってきた梅雨の晴れ間でした。衝を迎えたばかりの木星を久しぶりに撮影しました。 今後、このブログでは、惑…

ε-200の光軸調整と、斜鏡のオフセットのこと

週末もしばらく曇り空が続く予報がでている。昨日、宮城県では山背(やませ)に伴う気温の低下もあって、こうなると天体観測もしばらく休業が続きます。 機材いじりくらいしかすることないな。 最近遠征先で知り合った方が、VixenのR200SSの光軸調整のことを…

sadr星の近辺

先日の室根山で撮影していた天体写真の最後は、月の出の1時間ほどまえから撮影していたsadr星付近の様子です。 この領域は赤ばっかりが強くって、少しは青い要素があれば良いなと思うんですが。もともと赤い場所なんだから仕方ないですかね。 Date: 25th Ma…

夜が短い

5月のこの時期は、突発的に透明度の高い夜に恵まれることが多くて、そういう日は矢も盾もたまらずに撮影に出かけたくなりますが、存外に大した結果が出ないというのは、夜が短いからです。 ようやく薄明が終わった時間帯は、まだ春の星座であって、長焦点の…

室根山で写真撮影

今回、観測に出かけた大東町は、気仙沼の北西に位置しています。この町には標高800mほどの霊峰、室根山(むろねさん)があって、その麓の周辺は光街マップでみると、東北地区トップクラスの空の暗さが期待できます。 ただ、我々の学校がある名取市からはだい…

太陽スペクトル投影機

電子観望のプロジェクトを一緒に進めている並木さんからお借りした,「太陽スペクトル投影機」をテストしました。 これ,なんとSHOWA製の非売品です(ロゴが見えつでしょうか?)2インチスリーブに装着できるようになっていて,ナイフエッジで作られたスリ…

RASAの結露対策

先日の電子観望のテストでは、補正板が激しく結露しました。AC電源があったので、ドライヤーの風を吹き付けて除去しておりましたが、それがない場合の対策が必要です。 結露対策といえばフードですね。 よくやられるのは、フードの中に乾燥空気を送り込むこ…

電子観望用の望遠鏡と、そのファーストライト

今回の記事は、以前 にてアナウンスをしておりました件です。今年度、我々の部は財団からの助成金をいただくことができまして、市民向けの電子観望会を宮城県周辺で開催する体制を整えようというわけです。先日、それ用の望遠鏡が届きました。 大きい!と言…

星の"ringing"の補正法のメモ

先日にAくんからお借りした、Sigmaの”Bokeh master”こと105mm F1.4 Artですが、撮って出しのRawを見ると、星の周りにわずかな輝度の落ちくぼみが見えました。 理由は不明。単にレンズを使いこなせていないのか?なんとなく6Dのセンサーとの組み合わせの問題…

sigmaの”bokeh master”レンズ

本校の卒業生のA君は、在学中は写真部に属していて、われわれ天文部とも交流がありました。彼は大学院に進学後、ある大手のレンズメーカーに就職。連休の帰省のついでにレンズを持って遊びに来てくれました。 彼が持って来たレンズは、最近の界隈で話題の Si…

drizzleでソンブレロ銀河の円盤の文様を写し出せるか?

前置き M104、ソンブレロ銀河は、南に低く見えていて、また小さいためにちゃんと撮影するのは難しい対象です。 WikipediaのM104の項目には、ハッブル宇宙望遠鏡によるイメージが掲載されています。 この写真のようにまでは行かないまでも、中央を貫く暗黒…