天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

プレアデス星団、2度目の撮影

顧問です。 10日土曜の夜、天気も悪くなさそうだし、2週連続で撮影に行っちゃおうかななんて、皿洗いや庭掃除など、例のヘコヘコ運動をしていたら長男が熱を出してしまって、自宅に待機しておりました。 深夜になって子供たちも寝静まったあと、同日はやま湖…

オリオン座とバーナードループ

小学生のころから何度も望遠鏡で眺めていたオリオン座の周辺。その東側に大規模な円弧状の星雲が広がっていることは,最近知りました。バーナードループと呼ばれているそうです。憧れだったこの領域を,初めて撮影しました。 神割崎にて。夜半過ぎに撮影して…

勾玉星雲の周辺

11月初旬、文化の日の週末と、月が細くなる時期が重なりました。東北地方は安定した秋の晴天に恵まれて観測日和です。この時期は、湖や河川の周辺で霧が発生しやすい頃でもあります。まだ温度が下がりきっていない水面と、寒気の流入で急に冷えた空気の温度…

秋の新機材まつり

潤沢なる年 年間5万円ほどの部費で細々と運営されている本校の天文部。2018年度はしかし、例年に無く予算が潤沢でした。 まずプラネタリウム班では、彼らのプロジェクトが「西松建設」という近隣企業からの助成金事業に採択されて、目下、数十万円をかけて本…

星投影の様子

初日の高専まつりは,上々の出来だったと思います。一方,初めて本格的に暗いドームに星を投影して見て,いくつか新しい課題も出て来たようです。投影の様子をご覧に入れます。 カシオペヤ座から北極星にかけての北天付近です。星の配置,ちょっとおかしなと…

完全自作プラネタリウムと高専まつり

ドームには補強が施され,復旧が間に合った様子です。 これならなんとか。 公開まであと21時間。今は部長が,投影機を調整しています。星を投影するための32個パワーLEDが,一定確率でお亡くなりになるようです。1個150円の安物でしたから。まあでも,な…

「完全自作」プラネタリウムと高専まつり

10月26日,27日には「高専まつり」と呼ばれるイベントが我々の所属する仙台高専で行われます。天文部では,1・2年生が中心となって制作した完全自作のプラネタリウムを出展する予定です。 このプラネタリウムの何がすごいかと申しますと,何度もしつこいな…

M77の周辺、職務質問、オリオン座流星群

20日の夜、およそ25時の月の入りをまって「はやま湖」に撮影に行ってきました。 夕刻に雷を伴う驟雨があって、夜は快晴の予報。ところが、湖周辺は霧が立ち込めていました。唯でさえ不気味なこの場所。霧のせいでさらに薄気味悪く、理学部を出た私も「うわ…

LeeソフトフィルターのEOSクリップ自作

星景写真用に,LEEのソフトフィルターを買いました。 このフィルターは、10cm角のピラピラのフィルムになっています。専用のフォルダーを用いて,レンズの前に固定するのが本来の使い方。これに対してよく行われるのは,フィルムをハサミで小さく切り取って…

遠征の限界距離は片道90分です・・・

少々古い物言いではありますが、天体写真撮影というのは 「一に根性、二に技術。三四がなくて、五に財力」 ではないかと思いまして、何よりも根性が大事だと思います。みなさんのブログを拝見していると、関東地方には平日に片道数時間の遠征をするような愛…

モザイク撮影の落とし穴と教訓

ここ何回かの撮影では、Mamiyaのレンズを使ってモザイク撮影をしております。「最強の画像処理とは縮小である」と誰かが言っていたのをどこかで読んだことがありまして、モザイク撮影にはそれと同等の効果があります。その効果は凄まじく、もうこれから全て…

初めての青い天体

昨年度に卒業していった、部員アベとよく話していたのは、「一晩に2対象以上を撮影してはならぬ」ということで、それをやるとたいてい両方失敗するのです。 昨晩のはやま湖での遠征では、薄明終了後からNGC7000を撮影し、それがしだいに西に低くなっていき…

北アメリカ星雲モザイク撮影

顧問です。 今月末は本校の学園祭がありまして、部員たちは懸命にプラネタリウムをつくっております。もしよければ、このブログのトップにリンクを張っている公式Twitterをご覧いただき、「いいね!」など押してあげてください。 さて私は学園祭とは関係なく…

Mamiya APO-Sekor のファーストライト

新しく購入したMamiya Apo-sekor 250mm F4.5で撮影をする準備が整って、顧問はチャンスを伺っておりました。それで、たまたま振替休日を取得していた木曜日の前日、星空を求めて宮城県北部方面まで出かけてきました。 SCW予報では、前線に伴う雲が切れるのが…

Mamiya APO-Sekor 250mm :撮影機材くみたて

9月の初めのこと。 顧問は睡眠中に"APO Sekor 250mm F4.5"というカメラレンズをヤフオクで買う夢を見て、目がさめると同じレンズが机の上に置いてあった。摩訶不思議の力で夢が現出したのか?それともレム睡眠行動障害なのか? とまれ、レンズは手元にあるの…

California星雲の再々処理

今から一年余り前、部員スズリョウが手動式のレリーズを使って根性で撮影していたCalifornia星雲の写真。下の記事では、それを顧問が画像処理して「なかなかよく写っているではないか」と悦に入っております: ところがいま見返してみるといまいちです。 そ…

2018秋合宿 その2

初日の様子は、こちらをご高覧ください。 昼間はひまつぶし さて、秋雨前線は東北地方から南下していき、すっかり秋の空気に入れ替わりました。透明度の高い、綺麗な青空が広がっています。 昼間は、ゆったりと暇つぶしです。昨年度にスズリョウとアベが卒業…

2018秋合宿 その1

序 9月の新月期。日本列島には秋雨前線がへばり付いていました。こんな天気で合宿なぞやる意味があるのか?学校でプラネタリウム作りをしていた方が良いではないかと、一部の部員は思っていたとかいないとか。今年は過去最大の14名+教員2名*1で、2夜連…

新しい250mmレンズ

昨年の冬頃から、nikonの古いサンニッパレンズをつかって撮影を繰り返してきました。 ぎょしゃ座、IC405 - カモメ星雲など - Nikkor 300mm F2.8 ED と M16わし星雲 - 8月、網状星雲 - 焦点距離300mmとAPS-Cの組み合わせは使いやすくて、まだまだ撮影した…

Xenotarレンズで天体写真

以前、「ぷくぷくのブログ」にて という記事を読みました。曰く、Xenotar型と呼ばれる構成を持つレンズが、安価な割に星の撮影には良いとのことです。もっとも力を発揮するのが100mm前後。 例えばNikkor 85mm F2はXenotar型です。これは、ヤフオクに安定的に…

夏場の撮影ではちゃんとダーク減算をしよう、という反省

先日、やくらいガーデンへ出かけて行って撮影した網状星雲の画像処理にて、バックグラウンドの強い色ノイズと輝度ノイズに悩まされました。気温が高かったのと、露光時間が480秒と我々としては長時間の部類にあったためだと思います。ISO感度はいつもどおり1…

8月、網状星雲

学校は夏休みに入って、ひっそりとしております。そんな週末、県北部のやくらいガーデンの駐車場へ撮影に行ってきました。 最近、撮影の定番となっている蔵王はペルセ群の観望目的の方々で混み合う可能性があったのと、直前のSCWで雲がかかる予報がでていた…

3代目NJP箱(タカハシNJP赤道儀用の箱)

沿革 NJP箱(1代目) そこらに転がっていた廃材を集めて3年前に作製しました。 こんなものでした(右側)。しかしこれはサイズが70cm四方もあってスペースとるために使い勝手が悪く、やがて解体。バーベキューの薪へ消えて行きました。 NJPスタンド(2代…

宮城県も猛暑が続いています。熱い空気は水蒸気量も多いみたいで、夕刻から夜には雲がよく出ます。その雲は、朝になって日が差してくるとすっと消えて、「今日も暑くなりそうだな」といった感の青空。ミンミンゼミも早々に鳴き出す始末です。 3日の夜はよう…

Nikkor 300mm レンズの色収差のこと

前口上 28年前、平成2年。天文部が購入したNikkor 300mm F2.8については、これまで何度か紹介してきました。当時の高級レンズも、最近のデジカメで天体撮影に使用するにあたっては、どうしても強い色収差が目立ってしまいます。それは、写野の中心から放…

蔵王で天の川とNGC7000

天文部の学生たちはテスト週間でお勉強をしており、活動自粛状態です。教員のわたくしは、「こいつで、くたばりやがれ!」などと叫びながら(?)試験問題をサクッと作成し、土曜の夜に蔵王に行ってきました。ご近所の高専OB、Hさんを誘いました。 月没は0時頃…

土星と火星、

この時期、東北だと夜中の1時ころに天の川が南西方向に垂直に立ち上がる。その中で輝く土星と火星を含んだ星景を撮影したいと思っていて、なかなかチャンスがない。 昨夜の金曜日も靄がかかったような天気で、蔵王に行けば上に抜けるかなと思いつつも、リス…

梅雨の晴れ間の観測会 in 白石蔵王スキー場

前置き(読み飛ばし可) 顧問が学生であった頃の同級生に木門(バスケ部)がいた。普通の人間が1時間かかるところを、20分もかからずにパパッと理解してしまう、そういう頭のよい奴であった。そのスマートさゆえの嫌味ったらしいところもあって、例えばテス…

過去画像の再処理してます・・

先日、DeepSkyStackerでスタックする前にraw現像を施したほうが、色が引き出せやすいという記事 raw現像を取り入れた画像処理の流れ - 天文はかせ序二段(仮) を載せまして、当ブログとしては、あれだけブックマークがついたのは初めてのことでした*1。7月…

raw現像を取り入れた画像処理の流れ

新しい画像処理フロー 多少なりに考えるところがありまして、天体写真の画像処理のフローを以下のように変更しました。 (入力:デジカメのraw画像のライトフレーム)--> RStacker(フリーソフト)でそれぞれをダーク・フラット処理--> (出力:raw画像) (1…