天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

月のさつえい

先日の夕刻,部長のヒヨリくん達と学校の屋上に上って土星を撮影してみましたら,あまりに大気の状態がふ悪くてピントが合わせられない。仕方がないので,対象を月に切り替えました。 Rのフィルターを通してモノクロ撮影したクレーター「コペルニクス」の周…

台風一過のIC1805 & IC1848

10月4日、金曜日。 台風から変わった温帯低気圧が、夕刻に東北南部を通過していきました。日没後は「西高東低」の気圧配置が発生して、太平洋側は晴れの予報。 とはいえ、台風です。 普通だったらお家でおとなしくしているのが常識人というもの。しかし私…

最近のメディア情報(名取天文台関連)

今年度から、我々の天文部から分離・独立をはかった「名取天文台」。 上部にもtwitterのリンクを貼ってますが、ちょっと紹介しておきますね。まず、今月号の星ナビにて、先日のプラネタリウム展示会の様子が2ページで紹介されています。これは「天文リフレ…

土星のカラー撮影

バーダープラネタリウム製、31.7mmのLRGBフィルターと、ZWOのフィルターホイールを手に入れまして、ようやくモノクロカメラによる惑星のカラー合成ができる体制が整いました。昨年度の部費で、ASI174MMを導入して以来、一年越しです。 いまの時期、日没後に…

夜空の明るさ調査

上の環境省の取り組みに協力して、先日、名取市周辺の明るさ調査をしました。 もともと夏の観測期間が8月21日〜9月3日までだったのが、あいにくその時期は天候が悪かったせいか、追加観察期間が9月20日から10月3日までとなっています。撮影条件は…

11"RASAの星像とフラット補正、あとRASAの雑感

撮影計画は不発 昨日の火曜日の夜、かなりの確率で晴れそうであると見込んで、4年生部員7名を連れてやくらいガーデンへ行ってきました。来月末の学園祭のための写真撮影が目的です。かのーぷす氏とそーなのかー氏も合流し、平日の楽しい観測会になる予定でし…

カラーCMOSのフラット補正とホワイトバランス

2019/11/11追記:以下の記述は不正確な部分があります。フラット補正後の周辺のG浮きは、著者のダーク画像の取得ミスが原因だったと思われます。詳細は ASI294MC-pro:ポカミス顛末報告とか、正しい処理フローのまとめなど。 - 天文はかせ序二段(仮) 全体…

最近の撮影スタイル

3分露光で、15枚くらいのライトフレームを確保したら、 「それでは次は何を撮ってこましたろうかな」 と独り言ちて次の対象に移動する。そうして一晩に3~4種類は撮影。 「善哉善哉」 なんて言っておりましたのは、われわれ天文部の”ノータッチガイド*1”時…

蔵王にて。雲抜け初体験の巻

はじめに 9月に入ってはじめの休日。この日は、午後から雲が増えて夜も曇りの予報でした。そんななか、 今宵は蔵王で観望かな — 蛙教教祖2.1 宮城県は天文県 (@kaerupapa) September 7, 2019 なんてツイートが。主は、最近お近づきになった「蛙教教祖」さん…

ASI294MC-pro でのNGC6888(最終版)

これまでの経過をまとめておきます。 CanonのデジカメからZWOの冷却CMOSカメラへ移行して、初めに撮影したNGC6888。まず困惑したのが、ファイル形式がRAWからFITSに変わったこと。つまりはデジカメの画像処理エンジンを通さない、本当の意味での生データの扱…

スマホで天体写真

我々の天文部から暖簾分けした「名取天文台」のグループにて,「流星セイザー」という名で活動しているヒーローがいらっしゃいます。 その方はなぜか,先日の合宿にも参加していて,彼の「宇宙スマホ」で故郷の写真を撮影していらっしゃいました。その作品を…

や座ふぁん

今はもう卒業して、ここにはいない天文部OBのナカムラとタナカは「や座ふぁん」を自称していました。小さくて目立たない星の配置、あまりにも単刀直入な解釈、そして"YA・ZA"というぶっきら棒な発音。それらの全てが気に入っていたのだそうです。 「お、や座…

ASI294MC-pro でのNGC6888の再処理

前置き 8月25日のやくらいガーデンでのファーストライト。gainと露光時間の設定が適切ではなかったようで。撮って出しのFITS画像があまりに暗くて、後の画像処理がうまくいかなかったというお話を報告しておりました: この結果に対して、コメントにてア…

2019年、夏合宿報告その2

初日の様子は、こちら をごらんください。 さて、二日目も曇り模様です。 昨日のバーベキューの後片付けもなんとも憂鬱であります。寝不足なので、グダグダしながら過ごしていたら、あっという間に夕刻。腹だけは空くもので、面倒くさくも夕食の準備。 今夜…

2019年、夏合宿報告その1

福島県は霊山こどもの村に来ております。 けさは遅い時間に起床。先ほど部員みんなで朝食兼昼食を食べた後、施設の温泉に浸かって一息ついて、パソコンに向かっています。窓外は小雨もよう。最近の日本の夏は天気が悪くなったとよく言われます。これまでも 2…

ASI294MC-pro + RASA11inchのファーストライト(失敗)

東北地方の夏休みは8月25日で終了。それに合わせるかのように、すっかり涼しくなりました。秋雨前線に伴う雲の合間をぬって、日曜の夜に撮影に行って来ました。 場所は宮城の県北にあるやくらいガーデンの駐車場です。電子観望プロジェクトで購入したRASA…

夏合宿

今週末,29日から2泊の予定で,天文部は夏合宿です。 宿泊先は,福島県は霊山こどもの村のコテージ。天気微妙ですが,秋雨前線の動き次第ではワンチャンスありでしょう。 今年もアンドロメダを撮影してみよう。

60DaとKissX5のノイズとダーク減算

概要:ツインシステムに使っている60DaとKissX5のノイズを比較。300秒露光&センサー温度28℃では両者に差はなかった。一方、420秒露光&センサー温度31℃では、ノイズの差が顕著だった。あと、夏場のダーク減算はやっぱり有効だよねという当たり前といえば…

第一回,名取駅前電子観望会

先日の金曜日,かねてより計画していた駅前電子観望会を開催しました。駅前の公園に望遠鏡を広げて,帰宅途中の方々に立ち寄ってもらって,星雲星団を見てもらおうという企画です。特に事前周知や告知はせず,今回は練習形式です。 駅前公園に設置した電子観…

梅雨明けのスタートは網状星雲から

今年の梅雨も長く、辛い時期が続きました。6月から2ヶ月間、天文部で計画していた観望会は、曇天に阻まれてなんども中止になりました。東北地方の場合「明けない夜ないよ」というきれいごとが通じないところがあって、梅雨からそのまま秋雨なんて、よくあ…

Starnet++での星消し(銀河の場合は注意!)

このブログの著者である顧問は短絡的な性格で、安易に結論を出したがる傾向があります。たとえば以前、単なる夕焼けを「低緯度オーロラだ!」と言い張ったりしていました*1。先日のStarnet++の記事*2では、Sadr星周辺の写真の星消しがたまたまうまくいっただ…

Starnet++での星消し

前置き 天体写真の強調処理では、元画像から星を消去した「星消し画像」が使われます*1。星を綺麗に消去して、かつ向こう側の星雲が損なわれていなければ、これを使ったマスク処理によって画像処理をとても楽に進めることができるわけです。 これまで私は画…

モノクロームの木星

今回は、「やっぱり惑星の撮影は、センサーサイズの小さめなカメラを使うべきだよね」というお話です。 先月25日に撮影した木星は、マイクロフォーサーズのASI294MCで撮影しておりました*1。対して、我が部には昨年の火星大接近に合わせて購入していたASI1…

木星の再処理

先日の25日夜に撮影していた木星について、これまでで最高のシーイングにも恵まれて良い結果だったと思っていました。それで自分の画像を、天体ブログ界隈のもっと上級な人たちと比べて見ると、やっぱりサッパリといいますか彼らの 「シーイングは悪かった…

木星、今シーズン2回目。

25日の夜は、梅雨の晴れ間に恵まれました。 「シーイングが良さそうな夜は、木星の撮影するよ。当日にアナウンスするから準備しといてね」 と天文部の3年生達に言ってあって、windytyの画像からそれが今夜と思われました。 1枚目が上空3000mでの風速、2…

ε200とその補正レンズのバックフォーカス

前置き 今からもう、5年近くも前の話。私の前任の天文部顧問、「スズカツ」の研究室から埃をかぶったタカハシのε200が発掘されたという出来事がありました。 おそらく20年近くは眠っていたのでしょう。いくつかの接続環が紛失していて、そのままではカメ…

久しぶり木星、Derotationにも挑戦

まとまった雨をもたらした低気圧が、東の海上へ抜けて行く。すると、北風が吹いて、梅雨前線が南へ押しやられる。12日の晩は、そんなふうにしてやってきた梅雨の晴れ間でした。衝を迎えたばかりの木星を久しぶりに撮影しました。 今後、このブログでは、惑…

ε-200の光軸調整と、斜鏡のオフセットのこと

週末もしばらく曇り空が続く予報がでている。昨日、宮城県では山背(やませ)に伴う気温の低下もあって、こうなると天体観測もしばらく休業が続きます。 機材いじりくらいしかすることないな。 最近遠征先で知り合った方が、VixenのR200SSの光軸調整のことを…

sadr星の近辺

先日の室根山で撮影していた天体写真の最後は、月の出の1時間ほどまえから撮影していたsadr星付近の様子です。 この領域は赤ばっかりが強くって、少しは青い要素があれば良いなと思うんですが。もともと赤い場所なんだから仕方ないですかね。 Date: 25th Ma…

夜が短い

5月のこの時期は、突発的に透明度の高い夜に恵まれることが多くて、そういう日は矢も盾もたまらずに撮影に出かけたくなりますが、存外に大した結果が出ないというのは、夜が短いからです。 ようやく薄明が終わった時間帯は、まだ春の星座であって、長焦点の…